寒い毎日が続いておりますが、お障りなくお過ごしでいらっしゃいますか、お伺い申し上げます。
今年最初のご案内をさせて戴きます。
☆2月12日(日)午後2時 講演会
「病と闘った芹沢光冶良」 講師 加地正郎
この季節に「カゼ博士」として大変ご高名の加地正郎先生を講師にお願い申し上げました。
加地先生は久留米大学名誉教授、国家公務員共済組合連合会呉共済病院名誉院長でいらっしゃいます
が、何冊もインフルエンザに関するご本を執筆されてます。
その上、令夫人とともに、芹沢文学の愛読者で、父にも何回かお会い下さったお医者様です。インフルエンザの
お話も拝聴できますと思います。会費は2000円お願いさせて下さい。ご出席くださいます方はご連絡お願いします。
ありがとうございました。 岡玲子
お話を伺って気がついたのですが芹沢先生が「乾性肋膜炎」を発祥した時、
次に来る「結核」の恐怖に闘っていたのではなにのか、恐らく神にもすがろうと思うほど追い込まれた中で、当時の天理教との教えと自分の進学の志との葛藤が
たいへんなものだったと先生の説明を聞いて思いました。
 また、1918年頃大流行したスペイン風邪が新しい型のインフルエンザで大変多くの
死者、特に若い人が重傷になる事が多かったことを具体的な数字を挙げて説明していただきました。人間にとって新しい病気でも重傷から軽傷に至る様々な人がいることが不思議に思いました。
 
講演後、会場からいろいろな質問が出ました。「人間の運命」に出てくる大塚が亡くなったのもスペイン風邪でした。なぜ若者がこのインフルエンザにかかり、重体になったのかは、わからないそうです。
 現代では、鳥インフルエンザが世界では、どのように広まり、
WHOを中心としてどう取り組んでいるかわかりやすく説明をしていただきました。
 閉じた狭い空間では、くしゃみをしないという欧米のエチケット、くしゃみをしたら、手でおさえることなど、体力をつけること、気持ちを穏やかにすることなどすぐ実践できることもあり、早速実践していこうと思いました。
 穏やかに過ごすことは、病気から体を守ることなんですね。
 芹沢先生の病との戦いは、なるほどと思いました。


12日はお寒い中マグノリアにお出まし戴きましてありがとうございました。
その時、父の若かりし頃の石膏肖像にお気がつきになられましたでしょうか、
お伺いします。さて、次会は、
3月5日(日) 午後2時 講演会
軽井沢の私の制作 講師 加太肇江 でございます。
軽井沢ゆかりの文士を制作続けておいでの、
彫刻家加太肇江様を講師にお招き致しました。
加太様は親交を交わされた、中村真一郎、木島始をモデルに、
又、既に亡くなられた堀辰雄、立原道造を写真から制作されました。
制作エピソードや、彫刻過程をお話下さいます。ご参加くださいます方は
ご連絡お願いします。会費は2000円頂戴させて下さい。岡玲子
彫刻についての興味深いお話と加太肇江様と彫刻についてのお話を伺いました。
様々な材料を用意してお話をされました。作家と彫刻制作との関わりを話され、中村真一郎氏とのお話になりました。
佐岐 えりぬ氏による朗読が始まりました。

「はじめてのものに」第一連です。 立原道造の作品でした。中央大学の近代詞の授業で渡部先生が良い作品なので暗記しなさいと話された詞が佐岐えりぬ氏の朗読でビックリしました。

ささやかな地異は そのかたみに
灰をふらした この村に ひとしきり
灰はかなしい追憶のように 音立てて
樹木の梢に 家々の屋根に 降りしきった


4月2日(日)午後2時  ラジオドラマ「魔女」 作 中村真一郎 
                演出 佐岐えりぬ


春の日差しを少しづつ感じてまいります。
この季節に、亡き中村真一郎先生の思い出を、
マグノリアでたどらせて戴きます。
4月2日(日)午後2時
ラジオドラマ「魔女」
作 中村真一郎
演出 佐岐えりぬ

出演 松岡みどり
岸野一彦
佐岐えりぬ
ピアノ(効果)岡玲子

テレビの無い頃、ラジオドラマ(放送劇)の
全盛時代がありました。その想像空間の再現
を実験的に試みてみたいと存じます。
お会費はいつものように2000円お願いさせて下さい。
ご参加くださいます方はご連絡お願いします。岡玲子

P・S・ 多分4月15日(土)父の作品をロシア語訳にして下さった
タチアーナ女史が来日なさるので、再びマグノリアにお招き
致したいと存じてます。追ってお知らせ致します。

 4月15日 午後2時 講演会  芹沢光治良の神シリーズをロシア語訳にして
             講師 タチアーナ・デリューシナ・ソコローワ

4月15日(土) 午後2時 講演会
芹沢光治良の神シリーズをロシア語訳にして
講師 タチアーナ・デリューシナ・ソコローワ

5年前の大変印象的なデリューシナ先生のご講演
を思い出していらっしゃる方は大勢です。あの時は
『巴里に死す』でした。今回は、『神の微笑』
『神の慈愛』『神の計画』を翻訳され、神シリーズと
呼ばれる父の作品全編を監修くださいました。
デリューシナ先生は日本文学の研究家として高名
で、『源氏物語』をロシア語に翻訳されました。
皆様のご参加ををお待ちしております。会費は2000円
お願いさせて下さい。ご出席くださる方はご連絡願います。
岡玲子



池田様からの当日の投稿をここに報告とさせていただきます。

題:芹沢光治良の神シリーズをロシア語訳にして
講師 タチアーナ・デリュ−シナ・ソコロ−ワ(女性)
 
 タチアーナ先生は、日本文学の研究家で、13年をかけて「源氏物語」をロシア語に翻訳された方です。その「源氏物語」の翻訳本は,現在売り切れで、手に入れるのが困難といわれるぐらい高い評価されているそうです。 その先生が,なぜ「神シリーズ」を翻訳されたのか大変興味がありました。 翻訳に至るまでには、ロシアに縁のある芹沢文学愛好会会員の方の多大なお働きがあったと聞いています。
 今回、タチアーナ先生は、「神シリーズを読んでの考察」と題してお話されました。その中で、次ぎの3点について興味深く聞かせていただきました。
 
(1)芹沢先生とロシアの文豪「トルストイ」の共通点について
@ 作家でありながら、人を導く先導者である。
A 既存の宗教団体とは違う、新しい信仰を創りだそうとした。
B 普遍的な神(教会ではなく)大自然に信仰を求めた。
(宗教になれば、人間社会の法則に従わなければならなくなる)
・ 二人とも大自然の中に神を感じ信仰した。
 
(2)芹沢光治良が、なぜ「親神」と「神世界」と「人間世界」を明かにすることができたのか?
@仏教、キリスト教文化を吸収してきた日本の風土に育った芹沢光治良だから、「親神」「神世界」「人間世界」を書くことができたのではないか?
 他の国では困難である。
A神シリーズでは、神の世界(実相の世界),人間の世界(現象の世界)の繋がり、
を解りやすく書いている。
B地上の物は、神が創り出したものであり、「神の世界」、「人間の世界」は統一された世界である。  
 
 タチアーナ先生は、神シリーズの作品の中に出てくる「事実の事柄」と実在しない「人間の運命の主人公(森次郎)など」が織りなす作品に最初は戸惑いを感じたが、森次郎は芹沢光治良の分身と感じた。また、この表現は、「神の世界(実相)」、「人間の世界(現象)」は互いに繋がって統一された世界を表現しているものと理解して翻訳をされた。  (私の理解力のなさせで、先生の言いたい事とずれているかもしれませんが・・・)
 
(3)作品とは別の質問の回答より
・現在のロシアでは、宗教に目覚めると、他とかかわりを持たなくなる。
 と回答された。
 
(日本でも、同じでことがあるのではないでしょうか? 芹沢光治良の作品でないかもしれませんが、「神を信じるものは、心を閉ざさず、愛を持って,誰にでも素直にわかりやすい言葉で、わかりやすく神の存在を伝える必要がある。」と書かれていたと思う)
 
今回の講演は、興味深い内容も多く、新しい発見がありました。
以上
 
 
以上

芹沢光治良と音楽は奥が深く、今回いろいろ調査して話し足りないところがありました。
讃美歌と少女小説、芹沢作品の音楽から見た作品論を展開しないといけないと
思っています。少しずつ勉強して行きたいと思います。


勝呂先生の当日の石丸氏に対する言及している部分です(クリックして下さい)