seri1.jpg unmei6.jpg 芹沢光治良関係の本: 芹沢光治良文学愛好会

2008年11月13日

この様なすばらしい本が出ました。

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 この本の序章には、

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 岩波書店 ISBN978-4-00-025765-7 C0031 定価 ¥5,000

  内容についてせつめいすると『人間の運命』を社会学からみての言及です。経済や音楽、美術、社会学など様々な分野の専門的視野で見ると、新しい発見があり、面白いものです。今回は、社会学から見た『人間の運命』の周辺です。

  是非とも地元の図書館で購入依頼して下さい。いろいろな人に読んでもらえる機会が増えて、芹沢光治良の『人間の運命』に対する興味がわくと思います。

  著者の

加藤 哲郎 (かとう・てつろう)氏略歴
一橋大学院教授、1947年生
総合社会科学専攻:人間・社会形成研究(政治学)

1947年岩手県生まれ。70年東京大学法学部卒業。出版社勤務をへて、78年名古屋大学助手、81年一橋大学社会学部助教授、 89年同教授。法学博士。専門は政治学。英エセックス大学、米スタンフォード大学、ハーバード大学、独ベルリン・フンボルト大学客員研究員。インド・デリー大学、メキシコ大学院大学客員教授。
主な著書に『社会と国家』(岩波書店)、『モスクワで粛清された日本人』(青木書店)、『20世紀を超えて』(花伝社)、『国境を越えるユートピア』(平凡社)など。

 HPがあります。「加藤哲郎のネチズン・カレッジ」へようこそ!


投稿者: 管理人 日時: 2008年11月13日 22:58
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2008年10月05日

芹沢光治良の評伝。

評伝とは、人物評を交えた伝記。又は、評価を加えつつ書かれた伝記。
どういう評価か、作者勝呂氏は、芹沢氏の「眼差し」にあるという。ヒューマニズムに満ちた眼差しを登場人物に注ぎ、私達読者に届く。その眼差しを作家芹沢光治良氏に返す。いつしか、芹沢文学が同行二人のように歩んでいるという勝呂氏の指摘は、まさしく私が経験した事であります。

 「良心の文学」として、疲れ切り、乾いた心に慈雨のように染み入る言葉。ほんとに芹沢光治良の文学は素晴らしいと思います。

 評伝 芹沢光治良 同伴する作家

 著書  勝呂 奏

 翰林書房 電話 03-3294-0588]
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投稿者: 管理人 日時: 2008年10月05日 18:58
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2008年06月15日

神谷氏の講演 4

 芹沢光治良とカトリックの具体的な関わりは、

芹沢光治良の長女が1927年1月に生まれる。そしてカトリックの受洗を受ける。ソルボンヌ大学での恩師シミアン教授が娘の教父に、ラバスール君の母堂が教父になります。

 ただ、この時は芹沢氏は「我が宗教−『幸福への招待』でこの様に書いています。

 無信仰になってからヨーロッパで数年暮らした。その間に、私はカトリック教を知った。 それはヨーロッパとの文化と生活に及ぼしているキリスト教の影響に驚いて、キリスト教を知ろうと努力したからでもあるが、 フランスで親しくした人々の多くが、カトリックの熱心な信者だったからにもよる。特に恩師もそうだが、 巴里で生まれた長女を育ててくれた家庭がカトリックで、この子をどうしても受洗しないではおかない熱意を示して、 私にカトリックを教えた。当時私は胸を病んで遠く離れて療養していたから、虚しい心で、恩師やその人々の愛情を委ねて、 子どもの受洗を承諾した。・・・・・

カトリックの理解については進んでいたかもしれないけど、カトリックの神を我が神と意識して受洗の承諾はしていないと思います。恩師や友人達の娘への愛情から承諾したということだと思います。

 ただ、闘病中、ルルドの泉を用意されたりして、聖人についても当然意識されることもあったと思います。

 カトリック教徒にならなかった芹沢氏は、1951年6月の世界ペンクラブに出席し、ローマ法王に接見する。なぜカトリックに改宗しないかと問われ、芹沢氏は「恩寵がないからです」と答えている。

 「恩寵がないから」とは、神様から芹沢光治良氏に近づいてくれないとかんがえているのだろうか?

 

 

投稿者: 管理人 日時: 2008年06月15日 06:47
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