平山さんの挨拶は続きます。「北は北海道の江別から南は九州の福岡、大分からなんと6名もお越しいただきました。愛知名古屋から25名、忘れてならないのは、韓国から小谷先生の友人鄭先生がお越しいただきました。」全国の芹沢光治良の熱心な愛読者が参加されました。私の目標は、参加者全員と会話をして芹沢光治良との関わりを聞こうと考えていました。しかし、話しを進める内に、その人柄の素晴らしさに、芹沢作品が取り持ってくれた縁だとまさしく思いました。
平山氏は、次に芹沢光治良文学愛好会の代表である鈴木春雄氏を指名しました。「愛好会が始まったのは昭和52年。今年の7月で満30周年を迎えました。これもひとえに愛読者の方のおかげですし、また愛読者どうしの絆を感じています。何よりも芹沢文学がそういう絆とか、愛好会を30年間つづけられる力を持っているとか、そういうところにあるのではないかとつくづく感じているわけです。私は、よくいうのですが、この30年間月一回の月例読書会を欠かさず、やってこれたのが本当によかったと思います。芹沢先生の作分は、わかりやすい言葉で、誰にも読んでいただいて理解できるというところに魅力がありますし、また、行間を読むと言うことでは深いものがありますし、また強靱な文学力というものも存在していると思います。そういうところも多くの方にわかってもらって35年、40年、50年とこれから次の世代に芹沢文学を継承できたらと考えています。誰でも垣根を越えて愛好会の会員になるようにそういう事を維持しながら楽しい読書会に努力していきたいと思います。本日は本当にありがとうございました。」
改めて、この三日間の全国大会で学んだことは、いかのことです。
今の世の中、神シリーズのなかで親神の声で「平成」の世の中について触れていますが、世の中が平になり、今まで見えなかった物が見えてきた世の中になったのでしょう。それは残念ながら、悪い部分も見えてきました。私達が気づかないところがいきなり目に見えてとまどっているのが今の世の中ではないでしょうか。なぜ知らない内に心の荒廃がこれまで進んでしまっていたのに親神様にとって気づかされたと思います。周りが見えてきました。だからこれから善の方に行くのが、『天の調べ』の森高氏の書評「親神は、1987年に、宇宙がはじまって以来、初めて、人類救済のために、地上に降りられた。それも、自分に似せて苦心の末に創られた人間に、神の望む陽気暮しをさせるためであり、人間は各自その事を思い出し、自分に与えられた才能を生かして、助け合い、喜び合うなかに、神に感謝して生きれば、必ずしあわせにその生を全うできる」と書かれていますが、平になって見えてきた現実から努力して才能を見出し、助け合い、喜び合う事こそが、真の陽気暮らしがまっているのでしょう。この見えてきている現実から逃げ出さないで何をすべきか、わかりやすく書かれています。そのことが人格を育てていく事なのでしょう。
私の主観の報告です。読みにくい事をお許し下さい。
東関東大会は充分な練習場所がなくぶっつけ本番で金賞をいただきました。その充分練習できない現実のなかで、とにかくやれることをやったからだと思います。
投稿者: 管理人 日時: 2007年10月13日 21:58 |
2007年10月13日
第6回芹沢光治良愛読者全国交流会報告2
posted by セリブン at 21:58| Comment(0)
| 全国大会
2007年10月12日
第6回芹沢光治良愛読者全国交流会報告1
「定刻が参りましたので、第6回芹沢光治良文学愛読者全国交流会をこれから開催いたします。」司会の平山さんが10月6日(土)国立女性会館で最初に発言したこの言葉は、私の心の中で「いよいよ始まった」と心の中で叫んでいました。思えば、芹沢光治良文学愛好会でこの全国大会の実行委員会の第0回の会議は、今から2年前の6月でありました。あれから2年、いよいよこの全国大会が始まりました。
今回の全国愛読者大会は実行委員長の私が、あれもこれもてんこ盛りに入れた企画でした。まるで生徒に隙を与えない修学旅行のようなものと大いに反省しています。もっと全国から参加された方から、多くの発言する機会を作るべきだったと思います。ユーモアを交えて話された加賀乙彦氏の講演での質疑応答、あの作家と芹沢光治良について直接、話してみたかった会員は多かったはず。帰りのタクシーまで、様々な人が話しかけていました。若い男性もどうしてもお話ししたいと私に申し出があり、楽屋へ案内しまし、加賀氏と対面した時の表情は私が、若い時に芹沢光治良氏に読書会でお会いして質問したあの感動と同じものだったと思います。講堂の場で発言することは勇気がいることですが、いろいろ質問したかった参加者はたくさんいたと思います。かくいう私も質問したくなりましたが、ぐっとこらえてしまいました。また、最終日の羽鳥徹哉氏の鼎談は、白熱したものでした。大いに盛り上がり、時間が足りず、参加者の方の反応を見ているといろいろ意見を表明したい読者もいたと思います。もっと発言する機会を作るべきだったというのが私の反省です。
事務的な忙しさのあまり(私がもっと先を見て動き回ればよかったのですが)当日来られた参加者の方に無礼な態度を取ったことと思います。特にHPで多大にお世話になっている芹沢文学館の館長森高様には、演奏会では、お会い出来てわずかなお話しかできなく申し訳なく思っています。私は、芹沢文学館の森高様の月報のファンで、毎月読んで自分の志を高めています。本当はゆっくりお茶を飲みながらお話ししたかったのですが、講演会終了後、簡単な挨拶をして、「アンケートにご記入を!」と叫んでアンケート記入のお願いに走り回ってしまいました。すいません。
芹沢光治良の文学精神とよく愛好会では話しが出ます。芹沢光治良の文学精神って一体なんでしょうか。私は、この全国交流会に参加して、それがわかった気がします。芹沢光治良の文学精神というのは、人です。森高様、岡山の山本先生、愛知の岡本様を始め、芹沢文学愛好家の方の人格の素晴らしさは、私をとってもリラックスしてくれました。芹沢光治良が文学で種を蒔き、日本全国の素晴らしい人と出会うことが出来ました。芹沢文学は人を育ててくれるのですね。私も参加者の方を見習っていきたいという思いを強くしました。
今日から高校吹奏楽部の東関東大会に参加する為に、一泊二日で栃木県に行きます。ブログを書くことが出来ませんが、帰ってきてから、報告というか全国大会の記録を書いていきたいと思います。
それではお休みなさい。
投稿者: 管理人 日時: 2007年10月12日 03:34 |
今回の全国愛読者大会は実行委員長の私が、あれもこれもてんこ盛りに入れた企画でした。まるで生徒に隙を与えない修学旅行のようなものと大いに反省しています。もっと全国から参加された方から、多くの発言する機会を作るべきだったと思います。ユーモアを交えて話された加賀乙彦氏の講演での質疑応答、あの作家と芹沢光治良について直接、話してみたかった会員は多かったはず。帰りのタクシーまで、様々な人が話しかけていました。若い男性もどうしてもお話ししたいと私に申し出があり、楽屋へ案内しまし、加賀氏と対面した時の表情は私が、若い時に芹沢光治良氏に読書会でお会いして質問したあの感動と同じものだったと思います。講堂の場で発言することは勇気がいることですが、いろいろ質問したかった参加者はたくさんいたと思います。かくいう私も質問したくなりましたが、ぐっとこらえてしまいました。また、最終日の羽鳥徹哉氏の鼎談は、白熱したものでした。大いに盛り上がり、時間が足りず、参加者の方の反応を見ているといろいろ意見を表明したい読者もいたと思います。もっと発言する機会を作るべきだったというのが私の反省です。
事務的な忙しさのあまり(私がもっと先を見て動き回ればよかったのですが)当日来られた参加者の方に無礼な態度を取ったことと思います。特にHPで多大にお世話になっている芹沢文学館の館長森高様には、演奏会では、お会い出来てわずかなお話しかできなく申し訳なく思っています。私は、芹沢文学館の森高様の月報のファンで、毎月読んで自分の志を高めています。本当はゆっくりお茶を飲みながらお話ししたかったのですが、講演会終了後、簡単な挨拶をして、「アンケートにご記入を!」と叫んでアンケート記入のお願いに走り回ってしまいました。すいません。
芹沢光治良の文学精神とよく愛好会では話しが出ます。芹沢光治良の文学精神って一体なんでしょうか。私は、この全国交流会に参加して、それがわかった気がします。芹沢光治良の文学精神というのは、人です。森高様、岡山の山本先生、愛知の岡本様を始め、芹沢文学愛好家の方の人格の素晴らしさは、私をとってもリラックスしてくれました。芹沢光治良が文学で種を蒔き、日本全国の素晴らしい人と出会うことが出来ました。芹沢文学は人を育ててくれるのですね。私も参加者の方を見習っていきたいという思いを強くしました。
今日から高校吹奏楽部の東関東大会に参加する為に、一泊二日で栃木県に行きます。ブログを書くことが出来ませんが、帰ってきてから、報告というか全国大会の記録を書いていきたいと思います。
それではお休みなさい。
投稿者: 管理人 日時: 2007年10月12日 03:34 |
posted by セリブン at 03:34| Comment(0)
| 全国大会
2007年10月11日
池田氏より報告
芹沢光治良生誕111周年「コンサート&記念講演」に参加された方の
ブログを発見し本HPに掲載することを了承もらいました。
素晴らしく,的確に、詳細に書かれています。
「参加者からのブログより」
(1)芹沢光治良文学愛好会創立30周年・芹沢光治良生誕111年記念コンサ
ートと講演会へ行ってきました。
会場は国立女性教育会館。
緑に囲まれ、広大な敷地で、とても環境のいい会場でした。
愛好会の方が中心になって、心使いの生き届いた、素晴らしい空間となっていま
した。
第一部はコンサート
芹沢光治良さんの二人のお孫さんのヴァイオリンの演奏でした。
野沢尚子さん:パリ国立音楽院に留学。現在、パリ室内楽などで活躍されていま
す。
野沢裕子さん:パリ国立音楽院に留学。現在、東京都交響楽団の第ヴァイオリン
奏者として活躍されています。
池内章子さん:という今日音楽大学ピアノ科卒業、同大学研究家ピアノ専科修了
室内楽やリサイタルの伴奏者として活躍されています。
曲目は祖父である芹沢光治良の”春のソナタ”や”人間の運命”第五巻の中から
ゆかりのある曲ばかりでした。
芹沢光治良自身が音楽や芸術を心から愛していて、造詣も深かったことから・・
・軽井沢で祖父との思いでなどを語りながらの演奏でした。
いつの間にか引き込まれていました。
素晴らしいコンサートでした。
ゆかりの方々が、心をこめて行ったコンサートは、心に温かく響いてきました。
いつまでも拍手が鳴りやみませんでした。
第二部は”巴里に死す”と私・・・加賀乙彦さんの講演でした。
加賀乙彦氏はキリスト教徒であり、お医者さんから作家になられたかたです。
ユーモアを交えたお話は、興味深く、楽しいものでした。
加賀氏は芹沢光治良の文学は、香りの高い文学と話されました。
巴里に留学されたことなどもあるのでしょうが、芸術や音楽に詳しく、
つねに神の存在が感じられる作品であるから、
小説が奥が深いものになっているとも話されました。
芹沢光治良氏は、決して恵まれた環境ではありませんでした。
父親が天理教にすべてを寄付したことから、貧しい生活を強いられます。
中学へは、海軍軍人が援助してくれました。
非常に優秀な成績で一高へ・・・ここでは沼津の資産家が助けてくれます。
東大でもしかり・・・
どこか反骨精神のある作家でもあったようです。
戦時下でも屈することなく、自分の主義を貫いたそうです。
加賀氏が一番好きな作品は”人間の運命”・・・・14巻に及ぶ大作です。
人間の運命は長編ですが・・・私も素晴らしい作品だと思っています。
日本の歴史やその時の宗教観、戦争観、社会観、恋愛観などなど、神とのかかわ
りを
交えながら、描かれています。
私の個人的な意見ですが・・・
当時の女性は親の言うことを聴き、夫の言う通りに行動することが、美徳。
たとえ教養がある、自立心のある女性でも、自分の意思を貫く決断ができない時
代でした。
そんな女性を応援するために・・・たくさんの小説を描かれた気がしています。
のちに”人間の運命”や神のシリーズなどを描かれていくのですが・・・
加賀氏は神の存在がかんじられる作品が・・・奥が深い。
最近の日本文学は、神の存在から離れてしまったことが・・・面白みをなくし、
殺伐とした事件が起きていく背景にもなっている気がするとも話されました。
私にはとても印象に残りました。
緑に囲まれた環境で、居心地のよい空間で、心に響く音楽を聴き、楽しくも興味
深いお話を
聞くことができました。
主催者の方々の、ご苦労とお心使いに、感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございます。
充実した一日を過ごさせていただいたことに・・・感謝しています。
(2)・感動的な芹沢光治良先生のお孫さん達の演奏と
参加された方々の芹沢光治良先生への思いが
重なり合った魂のふれあう演奏会でした。
・加賀乙彦氏が芹沢光治良との出会いや、芹沢作品は、
「香り高い文学」、「反骨精神」と「神の存在」を感じさせる。
特に、「人間の運命」の素晴らしさを紹介してくれました。
posted by セリブン at 05:57| Comment(2)
| 全国大会