芹沢文学・大分友の会
芹沢文学読書会 案内通信 No63 2006年(平成18年) 12月17日
12月便り また今年 山茶花咲きし・・・ 歳の暮れ
慌ただしい師走となりましたが、お元気にお過ごしのことと思います。 街路にはクリスマスのイルミネーションがきらめき、賑やかな音楽も流れています。日本は、平穏ですが、イラクなどでは毎日、 テロの犠牲の報道が止みません。北朝鮮では、核実験が行われ、拉致問題の解決も全く進んでいません。芹沢先生が、最晩年の連作で説いた 「世界の大掃除」の刻限1987年から来年で20年になります。これらの「神の書」「天の書」の連作をもう一度読み直していきたいものです。
会員の中村輝子さんは、パソコンのインターネットで芹沢文学の単行本や記載雑誌などを購入しています。 大分県などでは、きちっとした古本屋が少なくなり、漫画本中心のチェーン店が多くなりましたが、こういう入手の仕方もあるのです。
今年の芹沢文学の動きで、芹沢文学愛好会と芹沢文学館共催による「我入道の集い」 に韓国の崔貞順先生が来日し、大河小説『人間の運命』の第2巻『友情』が韓末淑女史によって韓国語に翻訳出版されたことが大きな収穫でした。 芹沢文学にも韓流の波が起こっているようです。今後を大いに期待したいと思います。
次回の芹沢文学読書会は、随筆「ある創作の秘密」を読み語りたいと思います。長編小説『狭き門より』 の美子、『巴里に死す』の伸子、『愛と死の書』の若子の三人の女主人公のことなどが回想されています。読書会のあと、新年会として、 希望者のみで昼食とジュースなどですが乾杯したいと思います。是非お出かけ下さい。また、芹沢文学に関心のある知人友人なども、 読書会にお誘い下さい。
第63回・芹沢文学読書会
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日時:1月14日(日) 10:00~12:00AM 〔*奇数月の第2日曜日です〕
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会場:大分県立図書館 研修室No4
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内容:〔1〕 芹沢文学に関する録音テープ 10:00~10:30 ・ 昭和63(1988)年11月20日の芹沢文学愛好会での記念講演会「芹沢光治良と横光利一」日本大学教授井上謙先生-の続き。 〔2〕芹沢文学読書会 10:40~12:00 司会担当 小串信正
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テキスト; 随筆(評論)「ある創作の秘密」 初出:昭和51年に書き下ろされたもので、 『こころの広場』に収録。刊本:『こころの広場』昭和52年4月15日新潮社発行に収録。再版:『芹沢光治良文学館12』 (エッセイ・こころの広場)に再録。平成9年8月10日新潮社発行。P230~P238 ※当日部分的には読みますが、 通して読んできて下さい。
次回は、3月11日(日)(第2日曜日)10:00~12:00AMの予定です。
- 同封資料:①紀行文「文学の旅・宇佐=横光利一を尋ねて= 林 寛仁書き下ろし ②第10回・文学の旅 「横光利一等を訪ねる宇佐の旅」(10月9日)の行程案内も裏に収録。 ※問い合わせや申し込みは下記小串に電話を(午前中に)
芹沢文学大分・友の会
連絡先:電話Fax 097-527-6657 小串信正方
芹沢文学・大分友の会 会報 No62 ふじ 2006(平成18) 年12月17日 文責 小串信正
☆第62回「芹沢文学読書会」を11月12日(日)午前10時から県立図書館の研修室No4で開きました。 昭和63(1988)11月20日の芹沢文学愛好会での記念公演会のテープ「芹沢光治良と横光利一」(日本大学教授井上謙先生) を聴きました。処女作(出世作)「ブルジョア」と横光利一の初期作品を結核文学として高く評価しているお話でした。 次回にはこの続きを聴きたいと思います。現在、NHKのラジオ第2放送のカルチャーアワー・文学探訪 (土曜日午後9:30~10:00/再放送日曜日午前11:00~11:30)で井上謙先生の「横浜・鎌倉・湘南を歩く」 が放送されていることも紹介しました。第10回・文学の旅の写真なども渡しました。また、鈴木春雄さん「森次郎文庫」のリニューアル記念 「芹沢文学絵はがき」をまだ渡してない方に配布。このはがきが欲しい方は、芹沢文学読書会にお出かけ下さい。手渡しのみで贈呈します。
9月に、大河小説『人間の運命』の第2巻『友情』が韓末淑女史によって韓国語に翻訳出版されましたが、 その現物を皆さんにお見せしました。第1巻『父と子』とは装幀変わりましたが、毎年1巻ずつ翻訳出版されているのを嬉しく思います。
芹沢文学読書会では、短編小説「金貨」を読み語りました。この短編の初出は不明ですが、 終戦後すぐの昭和21年から22年に書かれたものと思います。昭和22年10月15日に南北書園より発行された短編集『パリの揺籠』 に収録されました。「私」と「妻」はパリ留学中の芹沢夫妻と思われます。インフレのために贅沢な生活が出来たので女中を雇っていましたが、 そのエリーズの北部フランスの田舎の家で春休みを過ごした体験をもとに創作した短編小説です。第1次世界大戦後のフランスの社会〔注:/ エリオ内閣時代。ボアンカレの名前も出てきます。〕が、経済学者の目で描写されています。 古靴下に銀貨や金貨を貯蔵するフランスの農民の愛国心や木靴〔注/サボ。サボるという言葉の語源〕の思い出が物語られています。 愛すべき作品といえましょう。
次回は、随筆や評論などを読むことになり、「ある創作の秘密」を読み語ることに決定しました。 時間に余裕のある方は、長編小説『狭き門より』もお読み下さい。
☆平成19(2007)年の「第2回・新年会」の御案内
1月14日の読書会の後で、希望者のみの参加ですが、第2回の新年会を持ちたいと思います。 特に予約はしませんが、適当な店(レストランなど)で昼食をとりながら懇談の時を持ちたいと思います。 予算は2000円以内にしたいと思います。酒ではなくてジュースなどでの乾杯となりますが、一年の門出である正月に、 皆さんの御健康と芹沢文学の発展を祝いたいと思います。御無沙汰の方や殆ど会に参加出来ていない方も、「この日だけは!」 と奮って御参加下さい。どなたでも歓迎します。
☆<芹沢文学案内No32>大河小説『人間の運命』の『友情』の韓国語訳
昨年、韓末淑女史によって、大河小説『人間の運命』の第1巻『父と子』が韓国語に翻訳出版されましたが、 今年の9月に第2巻『友情』(354頁)が継続して出版されました。どうして装幀が変えられたのかわかりませんが、 毎年1巻ずつ出されていくことを念願しています。段々と韓国の方々に愛読されていくことを期待しています。
=温かい師走ですが、これから寒くなることでしょう。よい年をお迎え下さい。 =