芹沢文学読書会
10月便り 一秋の陽に 照り輝けり‥‥‥吊るし柿−
案内通信
No.68
2007年10月18日
(平成19年)
秋が日々に深まりつつありますが、お元気にお過ごしのことと思います。金木犀が香り、柿の実が黄色に色づき始めました。実家から柿をとって釆て、皮を剥き、狭い庭の物干し竿などに吊るしました。秋の陽射しに照り輝いて、「きれいだな」と感じました。忘れている田舎の風情を思い出させてくれました。
10月6日〜8日に、埼玉県の武蔵嵐山(らんざん)にある国立女性教育会館で開催された「第6回芹沢文学愛読者交流会・全国大会」に、私小串と中村さんの二人が参加しました。これは、芹沢(光治良)文学愛好会の創立30周年と芹沢光治良先生の生誕111年を記念するもので、全国から芹沢文学の愛読者が多数集いました。
作家加賀乙彦氏の記念講演を治め、読書会や鼎談など、内容も充実していて盛会でした。報告は、次回の読書会で詳しくお話ししたいと思います。
前回は、長編小説『愛と死の書』を読み語りました。第三章『孤雁」は、支那への取材を経て書かれたのですが、第四章『新生」にも三人公君子の支那への旅の続きが青かれています。この長編小説は、前号にも書きましたように、戦後に書き継がれ、長編小説『愛と死の蔭に』としてまとめられました。この二つの長編小説を一作に構成して『愛と死の蔭に』と題して昭和31年11月1日に光文杜より出版しているのです。これは、第四作日の仏訳作品として準備されたのですが、フランスでは出版されませんでした。後半の長編小説も時間のある方はお読み下さい。
次回は、開連のある短編小説『草笛」を読みます。どうぞ、お出かけ下さい。
第68回・芹沢文学読書会
@日時;11月11(日)10:00〜12:00AM
A会場;大分県立図書館 研修室No4 〔*奇数月の第2日曜日です)
B内容;〔1〕芹沢光治良先生のCD(愛好会録音)10:00〜10:20
○芹沢文学愛好会の創立25周年記念として、月例会での芹沢光治良先生の対話を6 つ選んで収録したものです。その前半を聴きます。
〔2)平成18(2006)年度会計報告・活動報告 小串信正10:20〜10:30
〔3〕全国大会の報告 中村輝子 小串信正 10:30〜11:00
〔4〕芹沢文学読書会 11:00〜12:00 担当司会 小串信正
○テキスト;短編小説 『草笛」
初出;昭和14年1月号の雑誌<新潮>に発表。支那の旅の体験から創作。
刊本;短編小説集『眠られぬ夜』昭和14年9月25日実業之日本杜に収録。
再版;打芹沢光治良文学館9』(短篇集灯明日を逐うて』)に再録。
平成9年2月10日新潮社発行。P.251〜258。
*当日部分的には読みますが、通して読んで来て下さい。
=次回は、1月13日(第2日曜日)10:00〜12:00の予定です。=
◎岡野資料;評論「児童文学をこどもの手に」芹沢光治良 昭和42年11月14日夕刊
<サンケイ新聞>「教養」椰に発表。*当時、日本ペンクラブ会長。
*問合わせや申込みなどは、管理人までメールをお願いします。
芹沢文学・大分友の会
会 報 No67
ふ じ
2007(平成19)年10月18日
文 責 小 串 信 正
☆第67回・芹沢文学葦売書会の宰昆告
9月9日(日)の午前10時から、第67回の「芹沢文学読書会」を県立図書館の研修室No4で開きました。芹沢文学に関する録音テープとしては、平成5年4月6日の「故芹沢光姶良儀 お別れの会」のテープを聴きました。司会は芹沢文学愛好会代表幹事の鈴木春雄氏で、中村真一郎氏・大岡信氏などの弔辞があり、1200余名の弔問者が集いました。この時のビデオテープやアルバムなどが『葬送譜』として発行されています。また、同年の10月1日に『芹沢光姶良先生追悼文集』を芹沢文学愛好会が出版しています。このテープを聴き、芹沢先生が逝去された当時を思い出しました。
本当は、平成18年度の「会計報告・活動報告」をしなければいけなかったのですが、
整理が出来ていませんでしたので、今回の会報に「会計報告」を掲載します。10月6日〜8日の「第6回芹沢文学愛読者交流会・全国大会」の内容なども紹介しましたが、私小串と中村輝子さんの二人が参加することになりました。
今回の読書会は、長編小説『愛と死の書』を読み語りました。昭和12年12月から雑誌<改造>などに発表し始めたのですが、主人公の君子が出征している弟に母の死を知らせるという構想のために、芹沢氏は支那の戦地を取材旅行します。日支事変の実状を作家として直接に見てきたいとも思ったのです。取材の体験をもとにして、第三章『孤雁』と第四章『新生』を書き上げ、長編小説『愛と死の書』を小山書店から昭和14年7月11日に発行しました。この支那(中国)への取材の旅で、帰国以後も続けていた結核療養の成果を自覚し、健康体になったことを喜びました。この長編小説で模索していた文体も確立したのです。しかし、戦局は太平洋に広がり、米英との戦争にまで発展してしまいました。作品を発表する機会が少なくなり検閲も厳しくなりました。しかし、この後に『命ある日』『男の生涯』『孤絶』『巴里に死す』『離愁』『懺悔紀』などの長編小説を次々に創作しました。打愛と死の書』は、戦後に『愛と死の蔭に』として書き継がれました。これは、ロベール・ラフオン社からの仏訳出版の第4作目として準備されたのに出版されませんでした。この仏訳を誰かに手を入れてもらい、新しくフランスで出版されないものかとか、話題になりました。
次回は、この支那の旅の体験をもとに書かれた短編小説を読むことにします。『南
寺』は既にテキストとして読みましたので、今回は『草笛』を読み語りたいと思いま
す。どうぞ、気楽にお出かけ下さい。今回は、「第6回芹沢文学愛読者交流会・全国
大会のお土産」もありますし、その報告も聞けますので、奮って郷参加下さい。
投稿者: 管理人 日時: 2007年11月03日 07:31
2007年11月03日
大分の読書会より
posted by セリブン at 07:31| Comment(0)
| 芹沢文学読書会 大分
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