芹沢文学読書会
6月便り
新型コロナウイルスは、まだ続いていますが、共存の発想から外国からの観光客を受け入れつつあります。各国ではマスクも止めていますが、日本では買物や食事ではマスクをしています。重症者や死者が激減していますが、感染した人々の後遺症が長く続き、回復が大変のようです。ワクチンを3回していても感染するようですから、御自愛下さい。
ロシアの独裁者プーチンのウクライナ侵略が4ヶ月も続いています。ウクライナが反撃
していますが、ロシア軍による爆撃でビルや民家が破壊され、多くの人々が犠牲になっています。 21世紀に、こんなことは許されません。追詰められても、核兵器が使われることがあってはなりません。人類が滅亡することになります! 何と愚かなことか......。
芹沢文学読書会を続けたいと思います。今回は、参議院選挙が7日に行われるので、第3日曜日の7月17日に変更して行います。体調の良い方は、大分県立図書館へお出掛け下さい。芹沢文学読書会は、随想集『文学者の運命』の随想を二つずつ読み語っています。
どうぞ、マスクをして気楽にお出掛け下さい。御無沙汰の方も奮って御参加下さい。
芹沢文学読書会156回
@日時
7月17日 (日) 午前10時~12時[*今回は第3日曜日午前です〕
A会場;
大分県立図書館研修室 No.1 [*今回は特別に研修室No.1 です]
B内容: 〔T〕芹沢文学に関する話題や情報 10:00~10:10 am
〔U〕芹沢文学読書会 10:10~11:40 11:45~12:00 am 輪読 J♪』
自由に話す。
○テキスト随想@「外国語で小説が書けるか」随想A「それでも母国語で書くべきでは
なかろうか」 *随想@は結核闘病中に、フーベル夫人や作家Kに出会い、フランス語で書き始めたと。随想Aはフランス語で小説を書いた田中君のことを書き、母国語の日本文で創作することを勧めたこと。
初出『ノーベル賞文学全集』 (主婦の友社発行) の月報。昭和46年6月、月報 9
A昭和46年7月月報10
初刊本/『文学者の運命』昭和 48 (1973) 年6月10日主婦の友社発行。 69~83頁。
再録/ 『芹沢光治良文学館12』平成9(1997)年8月10日新潮社発行に収録。 45~52頁。
=次回は、9月11日 (第2日曜日) 午前の予定です。
案内通信
No. 156
2022年6月22日 (水)
(合和4年)
◎同封資料随筆『パリの学生達の生活』「パリの主婦たち」芹沢光治良雑誌くそれいゆ〉
まわり社昭和 27 (1952)年3月1日発行。 19~20頁。 * 前回の続きの随筆です。パリの家庭の主婦は服の流行を追わず、子供の育成に尽力し、大学受験では一緒に勉強をするとか・・・。[資料提供/中村輝子]
芹沢文学・大分友の会
会報 No.155
令和4年(2022)年6月22日(水)
ふじ
☆第155回芹沢文学読書会の報告於大分県立図書館・研修室No.5
第155回の芹沢文学読書会が、5月15日 (日)に大分県立図書館の研修室No.5 で行われました。新型コロナウイルスは、日本でもオミクロン株の変異があれこれと生まれ、第6波の流行が中々収束しません。マスクをして読書会は継続しています。今回は、福津の田中さんが参加してくれました。熱心な会員で、芹沢文学読書会は活発に行われました。
芹沢光治良記念文化財団や沼津芹沢文学愛好会のこと、芹沢光治良文学愛好会や芹沢文学愛読者の会のことも近況を報告しました。コロナ禍の中で、継続されています。
今回のテキストは『文学者の運命』の二随想「ポール・ヴァレリーも書くことは生きることです」でした。『芹沢光治良文学館 12』 (平成9年8月10日新潮社発行の36~44頁を輪読しました。「ポール・ヴァレリーも私の恩人であった」には、フランスのパリに留学した芹沢光治良先生は、同じ家に同居していたアカデミー会員のベルソール先生に連れられて、あるサロンで大詩人のポール・ヴァレリーに会ったことを回想します。
「書くことは生きることです」では、一高、東大、留学の頃を回想し、結核闘病で「私
にもまだ一つの可能性の芽がのこっていた」ことを自覚しました。「書くことが生きるこ
とだ」と文学をすることを決意したと回想しています。社会科学者としての道を断念して、
文学者 (作家)の道を決意したのです。もしも、闘病して完治せず、日本に帰国出来ない時
には、フランス語で書こうとも思ったりもしたのです。「国際サナトリウムでは、書くこ
とを励まし、協力してくれた多くの戦友にめぐまれた」と書いています。
次回も『文学者の運命』の随想二作を読んで行きたいと思います。御参加下さい。
【芹沢文学案内 No.101】『サロン・マグノリア岡玲子文集』
昨年の11月21日に「岡玲子様偲ぶ会」が行われました。岡寿里様も帰国され、サロン・マグノリアで挨拶朗読・映像・思い出の言葉・財団について (勝呂奏) お礼の言葉 (岡寿里) がありました。この時に記念品として『サロンマグノリア岡玲子文集』が贈られました。
内容(目次)は、岡玲子略伝、母をなつかしみつつ、父の「うしろすがた」黒革のカバン、父の思いで、父芹沢光治良とフランス、サロン・
マグノリア、希望を遺して逝った父、父の肖像、お文さんも天国へ、父の生誕百二十年に寄せて、皆様「ありがとうございました」家族が助け合った疎開生活、岡玲子著作目録(稿) <サロンマグノリア一岡玲子文集> 勝呂奏で
す。この記念文集を読むことにより、故岡玲子様を深く偲ぶことが出来ます。
この6月4日 (土) 14:00~16:00 に「岡玲子様一周忌記念朗読会 “風に鳴る碑”から“海
に鳴る碑”へ一彫刻家・向井良吉との交流にふれてー」がサロン・マグノリアで行われました。我入道海岸にある文学碑「風に鳴る碑」の建立者である彫刻家向井良吉様と芹沢光治良先生の書簡の紹介、文学碑 “風に鳴る碑” から小説 “海に鳴る碑” への変遷に関する勝呂
奏先生 (財団代表理事) の講演、山中一徳氏の朗読が行われました。登録者30名が参加しま
した。九州の大分からは参加出来ませんでしたが、遠く一周忌を祈念いたしました。