テキストは、『巴里よ・さようなら』昭和8年11月號 現代 講談社発行でした。芹沢先生デビューしたての作品です。どの短編集にも入っていない作品です。次女の朝子さんも初めて出会い、喜んでいました。
この作品は、芹沢先生の日頃の作品とは内容が違います。
芹沢先生が発表された年の約40年前にデビューした森鴎外の『舞姫』に似ているところがあります。
この2つの作品は乱暴なあらすじで言えば、留学先に女性と出会い、男と女の関係になり、親友によって、2人の関係が壊れると言う事です。
2つの作品の構成は、同じです。『舞姫』の豊太郎の自我の変遷について、良く言及されますが、『巴里よ・さようなら』は、女性のフランス人マルタの自我の動きに目を奪われます。
読書会では、留学生竹内が言った「ピューリタン」の使い方に話しが盛り上がりました。どんな意味で、又はその使われ方など、笑いが出る和やかな雰囲気で話されました。
楽しかったです。
簡単な報告です。
最後にマルタと同じ20代の女性は、どんな感想を持ったか、微笑みながら知りたいと発言がありました。
瞬間静かにらなり、また笑いながら「誰もわからないよね」20代女性はいないんですよね。
このまま、有志は串カツ屋さんに移動。乗りは、10代の私は、フランス精神 自由、平等、友愛で厳密に各自同じ本数になるように、オーダーしていましたが、酒が進むと各自、食べたい、飲みたい量で収まり(不平等と感じない)、また、次回の読書会で会おうと盛り上がる友愛の精神を発揮しました。