seri1.jpg unmei6.jpg 芹沢光治良文学愛好会

2025年03月05日

四季報 冬号 2025年1月27日

四季報 冬号
芹沢文学研究会・会報
令和7(2025)年1月27日

=冬の歌=
新年に
山火事凄し・・・
アメリカの西海岸に
温暖化災

◎芹沢光治良記念文化財団 ニュース
芹沢光治良記念文化財団ニュース ご挨拶 「行く年来る年」(代表理事勝呂奏)、
〈お知らせ〉『神の微笑』(新潮文庫) 電子書籍化決定! 
事務局より報告『神の微笑』 読書会 12月15日 第1・2章朗読者(難波善明 大前洋子)、
全国の芹沢文学読書会2024年を振り返って 札幌芹沢文学読書会代加藤伶 A川越芹沢光治良文学愛読者の集い代表小林茂樹 B芹沢光治良文学愛好会代豊田英文 C横浜芹沢文学読書会代表 池田三省
D沼津芹沢光治良文学愛好会 代表 不破久温  E 芝川読書会 代表 青木秀夫 F芹沢文学愛読者の会 代表 安井正二 G岡山芹沢文学読書会 代表 桑田 桑田 幸真 H芹沢文学・大分友の会 代表 小串信正 I沼津市芹沢光治良記念館 代表 副主任劔持直樹を紹介。芹沢文学のまわりでシリーズE 野見山恵美子 書評 『芹沢光治良戦中戦後日記』 横尾忠則が紹介されている。電子書籍の紹介(1冊)も掲載されています。  編集後記 3月頃に光治良先生を偲んでの「文学講演会」を計画している。次回のニュース発行は6月。

☆沼津市芹沢光治良記念館 企画展 第2回
◎令和6年企画展『人間の運命』の舞台を旅する 沼津市芹沢光治良記念館
芹沢の代表作『人間の運命』で描かれる 沼津、東京やフランス等ゆかりの場所を特集します。
期間 第2回は、令和6年12月21日(土)~令和7年6月1日(日)の予定。

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住所
〒410-0823
静岡県沼津市我入道蔓陀ヶ原517-1 FAX 055-932-0255 沼津市芹沢光治良記念館
開館時間 9:00~16:30 休館日 月曜日、休日の翌日、年末年始(12月28日~1月3日)。

図録企画展『人間の運命』の舞台を旅する(第2回) A4判 57頁
目次
「人間の運命』の舞台を旅する」の開催について
芹沢光治良の代表作『人間の運命』
沼津・静岡県の主な舞台(第2回) 東京都の主な舞台(第2回)
長野県・愛知県の主な舞台 中国・スイスの主な舞台
写真 葉書 書 新聞記事 日誌世界ペンクラブ大会資料なども収録。
『人間の運命』の主な舞台(沼津市)(東京都内) (国内)パパリ周辺の地図が別紙2枚(表裏で4枚)も添付

芹沢光治良文学愛好会の会報 通信 No539
芹沢光治良文学愛好会の例会、東中野区民活動センターの調理室(1階)で。第3回は、12月7日(土) 13:00~17:00に行われ、豊田英文が司会をした。
文藝評論「芹沢光治良論(稼板垣直子・龍寺雄・林芙美子)」(昭和9年5月1日発行「行動」紀伊国屋出版
部)、「芹沢光治良論(杉山平助)」(昭和9年8月1日発行 「文藝」 改造社)、「芹沢光治良論(寺岡峰夫)」
(『文學求眞』砂子屋書房版 昭和15年7月10日発行)をテキストにした。
今回の送付資料は、1【芹沢光治良文学書誌 暫定版】 第1次改訂2024.3.2、2芹沢光治良自伝「わが青春 9 「望遠鏡で悪事を監視」「静岡新聞 昭和60年(1985年)3月9日(土)] でした。

芹沢文学愛読者の会短信 第28号1月20日 芹沢文学愛読者の会
第5号「令和7年紙上3分間スピーチ」最終号作成について 令和6年には1月に『紙上3分間スピーチ』第4号を発行し、6月に「芹沢文学愛読者の集い」を行いました。新年早々に『紙上3分間スピーチ』第4号を発行することになりました。 「芹沢文学と私」「芹沢文学のお仲間」「芹沢文学の旅」などのテーマでお書き頂くのも楽しいのではないでしょうか。記入要領 記入用紙は同封のハガキを使用。A筆記具はボールペン、黒のサインペン、万年筆(黒インク、B文章はハガキ一枚片面、C締切は令和6年12月31日(火)、D発行・令和7年1月30日送付予定。 Eハガキの送付先連絡先・安井正二宛。
「日本画家片岡球子先生と作家芹沢光治良先生」 安井正二(愛知県) 名古屋芹沢文学読書会( 代表 前田 操、毎月第二日曜日の午後、名古屋市の図書館集会室、『神の慈愛』を音読。第237回目)

沼津市芹沢光治良文学愛好会 代表 不破久温
財団ニュースに掲載。
○四つの対話(「会の計画」「風迹」「結核患者」「ブルジョア」などを巡り、)作品との対話・著書との対話・読書仲間との対話・自分自身との対話 
○「光治良先生を偲ぶ」 プログラムを2つ実施
@会員の山田本平さんの沼津御用邸や島郷浜の思い出を聞いた。
A5月4日の誕生日に我入道の記念館で『巴里に死す』(抜粋)の朗読。 アヴェ・マリアと菩提樹(シューベ
ルト)、巴里を愛した日本人の歌曲、お菓子と娘(西條八十)のソプラノ演奏、ベートーヴェンのソナタ第2楽章などを電子ピアノ演奏で楽しく聴いた。
○来年は光治良先生のフランス渡航から100年。 先生が彼の地で自身に培われたものを偲ぶ
と、意外にも音楽芸術が見えて来る。



同封資料@短編小説「棒のある家」芹澤光治良 「小説倶楽部」昭和24年8月特大号 洋洋社発行 [資料提供 中村輝子]
A文学評論 連載「芹沢文学講話」 ㊵美術と熱愛の長編小説『花束』
=芹沢光治良と林芙美子の交流について=芹沢大学研究会代表 小串 信正

会員だより
会員便りが届かなかったので小串が書く

芹沢光治良と石丸助三郎 『人間の運命』の森次郎と田部直道
小串 信正
芹沢光治良は、その人生で、多くの人々との出会いがありました。 特に深い交流をした人の第一は石丸助三郎であったと思います。それは運命的な出会いと言えます。3歳の時に、両親が天理教の信仰で、実家の集会所が許されず、財産を捧げて出家し宣教師の道を歩み始めました。 兄と弟は一緒に連れて行きましたが、次男治良は祖母に懐いていたので、祖父母の家に残しました。 光治良は、親の意図がわからず、親に捨てられたと傷つきます。何時か本当の父が迎えに来てくれるものと思います。ここから「父」求めることになります。幼少の頃に、叔母が別荘の世話をしていた石丸氏に出会います。魚を持参して石丸氏に可愛がられ、養子にしたいと言われます。しかし、この養子の話は中断されます。
光治良は苦学して高校生になり、石丸氏に再会します。 石丸氏が、 求めて来た父親であると、「ペール(仏語の父)」として親愛します。 石丸氏は帝大を出て海運業をして、イギリスのロンドンに出張します。 コナン・ドイルやシェークスピア等を読み、文学愛好者でした。 大学では経済学部に進み、奨学金も得て、麻布の石丸邸に寄宿させてもらいます。 高等文官試験に合格し、農商務省の官吏になりますが、失恋して官吏を辞してパリに留学します。 石丸氏から学友の娘金江と結婚して留学することを勧められます。私費留学で、石丸氏から費用を支援されます。 ソルボンヌ大学で学び結核となり、フランスやスイスの高原療養所で闘病し、作家の道を決意して帰国します。 石丸邸で創作した「ブルジョア」が改造社の懸賞に当選します。
闘病しながらの作家生活を石丸氏に励まされます。既に石丸家には養子がいて、石丸氏の養子にはなりませんでした。 『愛と死の書』を書こうとしていた昭和22年10月に石丸氏は胃癌で死去しました。 その時の経過を「この秋の記録」「或る女の位置」として私小説的に書いています。 石丸氏を親愛をもって見送りました。
芹沢光治良は、石丸助三郎を大河小説『人間の運命』で、田部直道として主要人物として登場させ、最期は世界一周旅行で、モンテローザに身を投じさせるなど虚構しています。 石丸氏は佐賀県の出身で、藩主鍋島氏に紹介しようとしました。
鍋島慶次郎氏は、『巴里に死す』等や連作のロシア語訳出版に尽力されました。

芹沢文学研究会 2024(和6)年度 会計報告 反省と展望
*会員各位 「会計報告」と「反省と展望」などを御了承下さい。
・収入の部 前年繰越 95,396
会費収入            37,470
寄付収入             7,430
計       140, 296
・支出の部 切手代 6,170
文具代      8, 249
コピー代        32,096
  計      46,515

会計決算 140,296-46,515=93,781円 (振替 90,507+現金3,274)
会計責任小串 信正
会計監査 田村 正義

【反省と展望】
・ 芹沢文学研究会は、33 年目の歩みでした。総会や研究会はやれていません。年4回
の四季報としての会報(M228~231)と同封資料(「芹沢文学講話」等も)を郵送してい
ます。これまでの蓄えで維持し、熱心な方の寄付に支えられて継続しています。
・会員は 20 名ですが、高齢化で減りつつあります。友人や知人で芹沢文学に関心のある方や研究しようと思っている方々がいましたら、入会をお勧め下さい。
・共同研究が出来ていませんが、会員各位の個人的な研究や評論を期待しています。論文・評論等を書きましたら、コピーをお送り下さい。研究会としては、年譜や資料集の作成を今後も取組み、冊子にして行きたいものと思います......。
同封の払込取扱票にて年会費の納入をお願いします。
今年度も年会費を1800円に据置きます。同封の郵便振替にて年会費の納入をお願いいたします。自主的な寄付も受入れます。どうか、よろしくお願いします。
▽新入会員の紹介 その後の入会者は有りません。新入会員をお誘い下さい。
☆ 編集後記
編集責任 小串信正・
芹沢文学研究会の会報第132(冬)号と同封資料をお届けいたします。
昨年の夏は猛暑が長く続き、中々秋になりませんでした。そして急に冬となり、北国では記録的な大雪となりました。除雪や雪下ろしが大変のようです。偏西風が異常になり、アメリカの西海岸ではもの凄い山火事が続いています。地球温暖化で海水の温度が上昇し、北極の氷河が溶けて地球の海水面も段々と高くなっています...。
この冬は、インフルエンザが急増しています。これからも冬の寒さが続くようです。会員の皆さんの健康をお祈りいたします。 芹沢文学を愛読して下さい。

posted by セリブン at 22:30| Comment(0) | 芹沢文学研究会