seri1.jpg unmei6.jpg 芹沢光治良文学愛好会

2025年03月03日

四季報 秋号 芹沢文学研究会・会報 第131号(No131) 令和6 (2024)年10月31日(木) 刊行 U

会員便り No86

会員会りが届かなかったので小串が書く

スマホで「芹沢光治良」を検索

大分県国東市国東町 小串信正

暑い夏がやっと終わり、爽やかな秋の季節となりました。会員の皆さんは、お元気にお過ごしのことと思います。私も元気で、清貧な年金生活ですが、文学や哲学、郷土史等の史学の研究に、日々忙しく過ごしています。全国的な芹沢文学研究会を 33 年間継続し、大分県(九州)等の芹沢文学・大分友の会の芹沢文学読書会と野

上文学読書会を対で、大分県立図書館の研修室で続けています。

 この夏に、時代に遅れないようにとスマホをdocomo で求めました。無料のドコモスマホ教室で基礎から学習しています。携帯電話は家の固定電話があれば十分として持ちませんでした。1994年にIBMが世界で初めてのスマートフォン Simon を開発してから、2007年に iphone が、 2009 年に Android が生まれ、2011 年頃から世界的に普及したとか。それから15年が過ぎています。現在は全地球に拡大しています。

 スマホは、携帯電話とパソコンが合体して発展したものです。まず携帯して外でも便利に使えます。膨大な情報量で様々な活用が可能です。電話や写真、メールや検索、地図やゲーム等無限とも言えます。しかし、スマホ依存症となって、青少年へのデメリットが問題となっています。闇バイトで強盗殺人が多発しています

 スマホの Google で「芹沢光治良」を検索してみると、概要として「生まれ」と「死去」があり、ウィキペディアで「芹沢光治良」を開け、沼津市のホームページ「芹沢光治良について」、「沼津市芹沢光治良記念館」の紹介、動画「芹沢光治良ゆかりの人文学その魅力を探る」「芹沢光浚出前講座企画展」等が見られま

す。図書には「芹沢光治良:本」の紹介、新潮社・アマゾン・勉誠社・楽天市場や電子書籍作品一覧。中野区立図書館のホームページ、一般社団法人芹沢光治良記念文化財団、芹沢光治良文学愛好会も紹介されている。記述で不正確のものもあります。

 スマホをまだ使いこなせていませんが、検索で様々なことを調べるのは楽しいものです。SmartNewsで、「トップ」「地域」のニュースを見ています。特に大リーグ・ドジャースの大谷翔平の活躍を毎日見ています。ワールドシリーズでヤンキースとの第1戦で、大谷の二塁打で同点となり、1回裏にフリーマンが逆転サヨナラ満塁本塁打を打ってドジャースが勝利したのを知ったのは感動的でした。

芹沢文学豆知識28  

豆本 『芹沢光治良先生』編著望月良夫 199432日発行

この駿河豆本は、7.3×10.6pで、望月良夫氏が芹沢光治良先生の一周忌の1994年(平成6)32日に随筆春秋から発行したものです。望月氏は千葉大学医学部卒、昭和の年から沼津市立病院産婦人科部長を勤め、同4年に同市内に望月産婦人科病院を開業し、「沼津の文化を語る会」「随筆春秋」(顧問 芹沢光治良)等を主宰しています。芹沢先生の講演会に参加し、便りして、東京都東中野の芹沢邸を訪ねて交流が始まり、芹沢先生の御逝去まで続けられたようです。そして一周忌の記念として『借別、芹沢光治良先生』定価300円を駿河豆本の会の協力で出版したのです。

内容は巻頭に、芹沢先生の写真、自筆遺墨、芹沢家の墓の写真があり、目次に寄稿者名が紹介されています。望月良夫、秋山公道旭季彦、有賀博、泉貞子、井手敏彦、稲垣眞美、江川富士夫、遠藤武雄、おのりきぞう、勝又典男、小谷瑞穂子、小山武夫、杉山忠平、芹沢文子、田川トク、多田三夫、中尾勇、西岡昭夫、西村滋、福尾昭子、古沢徳三、松永由紀子、望月靜文、保田祐二、柳家小満ん、そして「あとがき」です。望月氏の文には、芹沢光治良先生の「ふるさと」の一文が収録されています。また、井手敏彦沼津市長の追悼文の一節も収録されています。望月氏の追悼文は19931月に発行された〈医家芸術文芸特集号に所載されたものとのこと。実弟の小山武夫氏や三沢文子さんの一文も収録されています。この一冊は、豆本として発行された珍本(表紙はカラー)で、会員の中村輝子さんが入手して頂いたものです。

年会費が未納の方は、同封の払込取扱票にて納入をお願いします。今年度も年会費を1800円に据置きしています。同封の郵便振替にて納入をお願いいたします。自主的な寄付も受入れます。どうぞ、よろしくお願いします。

新入会員の紹介その後の入会者は有りません。新入会員をお誘い下さい。

☆ 編集後記 ★・・

編集責任小串信正:

芹沢文学研究会の会報第131()号と同封資料をお届けいたします。この夏は、各地で猛暑の日々が記録的に長く継続しました。 10月の後期になって、やっと秋の季節となりつつありますが、お元気にお過ごしのことと思います。

 同封資料の「芹沢文学講話39」は、最後の連作が、ロシア語訳『神についての三部作』としてモスクワのイノストランカ社から出版されているので、継続して批評文を書くことにしました。この連作の批評論文「超克」が、 T・グリゴーリエバ氏が著作し、第三巻の巻末に出版記念論文として収録されました。この論文と野乃宮紀子氏の各巻序文やデイニチェンコ氏の書評「芹沢-聞えた人」を集録した『超克』が和訳されて出版されているので、批評することにしました。

これからは急に寒くなるので、会員の皆さん、どうぞ御自愛下さい。
posted by セリブン at 15:47| Comment(0) | 沼津市芹沢光治良記念館

四季報 秋号 芹沢文学研究会・会報 第131号(No131) 令和6 (2024)年10月31日(木) 刊行  1

=秋の歌=


やっと秋金木犀も 咲き始む、甘い香りが 庭に漂ひ   松林庵主人


芹沢光治良記念文化財団最新情報

新着情報として、沼津市教育委員会主催「第2回芹沢光治良文学講演会(後援者北村暁子)」、最新記事「財団ニュース」として

1回岡山芹沢文学読書会報告、名古屋芹沢文学愛読者の会短信第233号、第1回横浜芹沢文学読書会報告が紹介されています。

「財団ニュース」としての芹沢文学研究会会報冬号No128  A文学評論 連載 「芹沢文学講和 36 37」 が紹介されています。スマホでは小さいですが拡大して読めます。川越・芹沢光治良文学愛読の集いお知らせ関連サイト静岡県沼津市作成ホームページ(沼津芹沢光治良記念館)、芹沢文学愛読者(森高啓介氏作成ホームページ、芹沢光治良文学愛好会作成ホームページ、軽井沢高原文庫ホームぺージ、東京都中野区作成ホームページも紹介されています。


沼津市芹沢光治良記念館沼津市制100周年記念  令和6年企画展『人間の運命』の舞台を旅する 沼津市芹沢光治良記念館


 芹沢光治良の代表作『人間の運命』で描かれる沼津、東京やフランス等ゆかりの場所を特集します。期間1回は、615()~121()で開催されています。2回は、令和6122()~令和761()の予定。内容は変わります。

開館時間 9:00~16:30 休館日月曜日、休日の翌日、年末年始(128~13)

410-0823 静岡県沼津市我入道陀ヶ原517-1 電話・FAX 055-982-0255 沼津市芹沢光治良記念館


沼津市教育委員会主催12回芹沢光治良文学講演会 1116()13:30~15:30 沼津市立図書館

「物言わぬ神の意志に言葉を」講師北村暁子(新潮社元芹沢光治良担当編集者) 定員180

芹沢光治良氏と〈神と人間シリーズ〉の本づくりをご一緒して

 当時のエピソードなど、編集者から見た作家光治良についてのお話をしていただきます。

芹沢光治良記念館への電話予約、既に定員かも知れません。


芹沢光治良文学愛好会会報通信 通信No537

芹沢光治良文学愛好会の例会が、東中野区民活動センターの洋室3(2)で行われています。第3回は、1013()に行われ、短編小説「あじさいの女」(昭和3715日発行「別冊小説新潮」(新潮社)をテキストにして、高村文子が司会をしました。

今回の送付資料は、@芹沢光治良文学さんぽ MAP~沼津市内~A22芹沢光治良文学講演会の案内要予約入場無料、同人間の運命の舞台を旅する沼津朝日2024(令和6)820日、C芹沢光治良自伝「わが青春18 「黙々とつづく避難民」[静岡新聞昭和60(1985)36()] DA3短編小説「あじさいの女」(判短編小説「あじさいの女」でした。


芹沢文学愛読者の会短信24 106芹沢文学愛読者の会

特集「山田武夫さんの思い出の記」各務洋司氏の追悼文が2頁で掲載されている。会員山田武夫さん(岐阜県)816日に85歳で永眠されました。山田さんは新年会の第一回から毎年、会場予約や設置などを中心になってお世話して下さいました。各務洋司氏が、我が人生の師であり、先輩であり、親友であり、竹馬の友であった山田さんの思い出を記しています。一竹馬の友、二社会人、三『人間の運命』との出会い、四芹沢学愛読者交流会に参加して、五芹沢文学愛読者新年会、六山田武夫さんの人柄、七ほんのしの恩返しの七章で書かれ、「感謝して、ご冥福をお祈りしてペンを置く」とまとめています


横浜芹沢文学読書会代表池田三省 714(財団ニュースに掲載されています。完全版『人間の運命』「次郎の生いたち」第1~2章の読書会。参加者11名。@読書会の形式(輪読形式)について、Aテキスト、B読書会のイメージ 13:00~17:00

 次回からの予定 825() 13:00~3 915() 13:00~ 4章。


岡山芹沢文学読書会代表桑田幸真1 818() 13:30~15:30 

倉敷市庄公民館連作『神の慈愛』第8章を読んだ。 9名参加。読書会内容として、「天理王の命という神はない」「親様は世界の母」「唯一の神・宇宙を創造した神」「宗教団体の弊害」「地球の救済」「中山

正善が蔵書のお金を払わなかったが、貰わなかったのは正解だった」などが報告されたようです。


同封資料@「ポンチ畫の英雄」芹澤光治良「小説新潮」昭和248月号新潮社発行 【資料提供中村輝子]

A文学評論連載「芹沢文学講話」連載 39 最後の連作D「連作の霧駅と『超克』」ロシアでどう読まれたか! 芹沢文学研究会代表小串


posted by セリブン at 15:46| Comment(0) | 芹沢文学研究会

芹沢文学読書会 No171 2024年12月23日 (月)

案内通信

No. 171


20241223 ()

(令6)


戦争が


彼方此方(あちこち)ありて・・・


殺し合う!!


松林庵主人



12月便り

年の瀬になりましたが、お元気にお過ごしのことと思います。

人類は何故こんなに戦争をするのか地球温暖化で各地に災害が多発している。人類は21世紀を如何に生延びて行くのか?

世界では、ロシアの独裁者プーチンによるウクライナ侵略が続けられ、イスラエルによるガザ地区やレバノンの攻撃が止まず、シリアのアサド独裁政権が崩壊しました。北朝鮮やアフリカにも独裁者がいます。中国やアメリカも独裁化しています。

 芹沢文学読書会を細々と継続して行きます。今回も県立図書館の都合で、12日ではなく、第3日曜日の19日に変更になります。

寒くなりますが、お元気に読書会にお出掛け下さい。


171回・芹沢文学読書会

@日時; 1  19  (午前10~12[*今回は特別に第3日曜日午前です]

A会場大分県立図書館研修室 No. 5 [*平常は研修室No.5 です]

B内容[I]芹沢文学に関する話題や情報 10:00~10:10 am 自由に話す。

[U]芹沢文学読書会 10:10~12:00 am 参加者で輪読

テキスト@「九随想について」A「十『人間の運命』のモデルについて」

*@は、『芹沢光治良文学館』の第九巻の月報で、随想集『こころの窓』『こころの旅』『人生について・結婚について』と「川端康成氏の死について」が収録されている。スイスとフランスの旅のこと。

Aは第十巻の月報で、『人間の運命』の登場人物のモデルは無く、石田の家はお世話になった植松家がモデルとのこと。植松家との交流が回想され、大河小説に石田家として虚構したのは報恩であったとか。

初出『芹澤光治良作品集』(新潮社発行)の全16巻の月報に連載されました。昭和492~505月。

初刊本/『こころの広場第三章思い出すこと』昭和 52(1977)415新潮社発行。245頁、 800円。

再録『芹沢光治良文学館12平成9(1997)810新潮社発行に再録。 268~275頁。

次回は、来年の39(2日曜日午前の予定です。


◎同封資料資料A「大河小説『人間の運命』関係の年譜」続き小串信正作成作成の年月日は不明。 * この年譜は、前号会報の同封資料の続きです。第二部・第三部、『われに背くとも』や大河小説『人間の運命』の終章『遠ざかった明日』、序章『海に鳴る碑』、そして書き下ろし長編小説『狭き門より』のことまで纏めたものです。これで大河小説『人間の運命』は、16巻とし完結したのです。

後に、芹沢光治良先生は最後の改稿をしていました。それを勉誠出版が完全版として出版しました。これは、校正が不十分で、特に第16巻が単行本のもので、芹澤光治良作品集のものでないので不完全です。


芹沢文学大分友の会

令和6 (2024)1223()

ふじ


会報 No.170

編集・文責小串信正

大分県立図書館・研修室No.5

☆ 170芹沢文学読書会の報告

170回の芹沢文学読書会が、1117()に大分県立図書館の研修室No.5 で行われました。熊埜御堂さんも読書会に来れなくなり、これから読書会をどのように続けて行くか切実な問題となりました。

初期に芹沢文学読書会と野上文学読書会を対としてやって、両方の会に参加している人も多くいました。芹沢光治良と野上弥生子を「良識派の作家」として、野上文学読書会の方々に芹沢文学読書会にも参加を勧めて行きたいと思います。以前に参加していた方にも再入会を勧めています。福岡県の会員の方々も可能な限り読書会に参加されますことをお願い致します。芹沢文学読書会を何とか継続させたいと思います。芹沢文学館の頃の会報「芹沢井上文学館友の会会報 161を今回も参考資料として参加者

に渡しました。連載芹沢文学入門86には、「サロンマグノリア」のことが書かれていました。

今回のテキストも、「思い出すこと」の二評論を読み語りました。@「七「われに背くとも」と「遠ざかった明日」では、書名が『新しいフランス』となっていて、『新しいパリ』が正しい。A「八短篇小説について」も読み語りました。「ブルジョア」「歴史物語」「鈴の音」「大佐と少佐」のことなど


【芹沢文学案内 No.113最初の随筆集『収穫』について

芹沢光治良は、小説だけでなく、多くの随筆、評論を書きました。随想集も多く出版されています。その最初の随想集『収穫』は、昭和161211日に東峰書房から発行されました。定価130銭、 333 頁、箱入。



巻末の「あとがき」「私は近頃努めて随筆や評論を書かないことにしてゐる。私の職分は創作することにあると信じてゐるから。少しでも高い小説を書くために自己を集中したい、自分の才能なりに最上の小説をのこして、この世を去

りたい... さう考へると、筆をつつしむことは、先づ随筆や評論を書かないことからはじめなければならない。やがて小説の技能をみがき得たといふ確信を持てる日には、小説を多く書くこともつつしむつもりである。」と自戒していますが、「林芙美子さんのご親切な慫慂[しょうよう]と、その間ずつと東峰書房三ツ木幹夫君の倦まざる熱意」で随筆集を出すことになったのです。「私の「精神の鏡」となるもののみを選んで、『私は考ふ』といふやうな題のものにまとめてみた」と書いています。それで、林芙美子が装幀し、『収穫』の題もつけたのです。

 内容(目次)は、「愛する社会」に支那の旅、支那から帰って、新しい秩序、選擧雑感、試驗雑感、官吏と藝術、女教師、飛行機から、旅、槍騎兵、少女レヴューと女性。「文藝」にコクトオと一晩、文學者の對外問題、伯父さんの書齋で見たジード、シャルドンヌによせて、私の小説勉強、創作ノート、わが意圖(意図)、小説のモラル、ルポルタージュについて、心の地圖(地図)「自己を語る」に人間の裸體、青春はなかった、迎春、水車小屋と炭焼、戦場にある教へ子、春宵獨語、捨て犬、淺間山に向って、早春に遠き人を思ふ。「バルザック・人と藝術」、あとがき です。戦前なので、仮名は旧字体です。各随筆の最後に() に発表年月が書かれています。

収録は発表順ではありません。「バルザック・人と藝術」は文芸評論で、昭和7年に書いたも

のですが、他の随筆は昭和11年から16年に書いたものの中から選んで集録したものです。作

家として自立し評価される頃の随筆で、読み応えのある随筆が多く貴重なものと言えます。

この随筆集『収穫』は、後に新潮社版[平成9610日発行]『芹沢光治良文学館 11 (エッセイ 文学と人生) 書店から入手して一読することをお勧めします。




posted by セリブン at 13:18| Comment(0) | 芹沢文学読書会 大分