seri1.jpg unmei6.jpg 芹沢光治良文学愛好会

2022年06月24日

2022年6月20日  第226号 芹沢文学愛読者短信 芹沢文学愛読者短

 沼津市芹沢光治良記念館


一企画展一案内一


『孤絶』 『離愁』 『巴里に死す』



芹沢光治良がフランスへ留学し、スイス等での結核療養を経て作家を志した転換期を基に創作した作品 『孤絶』『離愁』 『巴里に死す』 が通して紹介されます。



期間 第1615 ()1130 ()


1回の展示では「孤絶」


の書簡、資料などが初公開。


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今年も『紙上3分間スピーチ』完成



コロナ禍で新年会は中止となった。 そこで今年も 『紙上 3分間スピーチ』 を作成した。 第2号となった。


 今年は、 新年会準備委員7人が名古屋市の女性会館 (イーブル名古屋) に集まって製作した。 印刷機はハイスピードの最新機


が借用できた。 その結果、 順調に進んだ。製本、チェック、 封入は各自分担し合って流れよく進めた。 その結果ポストに夕刻前までに投函できた。


 今回は中島宣予さんが会場、 昼食、おやつまでお世話下さり大助かりだった。


今回担当くださった方々は、 中島宣予、前田操、 後藤智代、 近藤英子、 伊藤見枝子、安井恵美子、安井正二の皆様。





芹沢光治良先生八十五歳の近況を語る


毎日新聞 「お元気ですね」と題したインタビュー記事。


昭和551215日付



(病弱で) とても四十歳まで生きられそうもないだろうと思っていた」 人が、いま満八十五歳。トシをとってから逆に以前より健康そう、と知人たちをびっくりさせている。






昭和五年『ブルジョア」』で文壇にデビューしてから五十年。 『巴里に死す』などの作品で海外にも知られるこの人、六十代から七十代にかけて全十八巻におよぶ大河小説『人間の運命』を完成させ、その後も毎年一作のペースをくずさず、小説ひと筋に打ち込んでいる。



「そうなんですよ。 子どものころから病気ばかりしていましたからねえ」


立派な文学碑が立つ郷里・沼津で過ごした少年時代は極貧の生活だったから、ずっと栄養失調。長じてフランスへ留学しているとき肺結核で倒れ、スイスで二年近い療養所ぐらし。この病気は”規則正しい生活で二十年がかりでやっと克服した。と思ったら、こんどは五十三歳のときゼンソク、 これは持病となり、 七年前まで苦しめられた。


「ひどい目にあいました。それが、あるとき, アレルギーだということが判明して、二回ほど注射をしたらピタリと治まっちゃったんです」


病気ばかりしていたのに、とうとう八十を越えなお元気だというのだか


ら人間の運命なんてわからない。「戦前、葬式代のつもりで保険に入ろうとしたけど、入れてくれませんでね。


戦後には、アチコチの 保険会社が勧誘にきましたが、健康診断でみんなダメ。いまになってみれば保険会社は損をしたことになります」温顔がニッコリ。


「還暦のとき、あらためて私の人生は、拾いものだったなあと思いましたよ。そこで、よしこれからは頼まれ仕事はやめて 、好きなもの を書くことにしようと決心しました。欲を捨て、義理を欠き、自由に仕事をしようとね。きっと、それに徹したことが今日まで長生きできたことにつながるんじゃないでしょうか」『持ち時間を大切に』」がモットー。


起床、就寝、仕事、食事の時間はつねにきちんと守っている。これも長寿のヒミツだろう。家には奥さん(77)と娘さん夫婦


がいっしょ。


  健康法らしいこととして、三年ほど前から就寝前の三十分間、 足を組んで腹式呼吸をやっている。「八十を過ぎたのだから、いつ死んでもいいと思っていますが、生きているって面白いですものねぇ」


 画家の小山敬三さんとは五十年来の友人。その小山さんの近業に触れて、しみじみと語った。


「”富士”を見て。ムダにトシをとっていないなあと感心しました。実に見事。人生の冬を迎えながら、また春を迎えようとしている。私も見習いたいと思っています」








コロナ禍の影響もあって、短信もお休みしていました。このたび、沼津芹沢光治良記念館から、企画展の案内を頂き、お伝えしたくて久しぶりに短信作成を始めました。進めていると、手元の古いファイルから新聞の切り抜きが出てきました。見ると


40年も前の芹沢先生の記事。そこには、八十路を歩く先生の姿を見る思いでした。それは同時に森次郎の姿でもありました。そこで、その記事ここに紹介


いたしました。




posted by セリブン at 20:41| Comment(0) | 芹沢文学愛読者の会 名古屋

2022年06月22日

8月の例会では、芹沢先生の未知の作品が読めます️

芹沢光治良先生は、少なく見積もっても600以上の作品を書かれていません。

私たち文学愛好会会員にとって題名がわかっていても手に入らない作品や全く知らない作品があるらしいと、芹沢光治良前代表で現在相談役の鈴木春雄氏から聞いていました。

 嬉しいお知らせです。私たちが未知の芹沢作品を821日月例会で読書会をします。

7月中には、愛好会会員に届きます。お楽しみに!場所は、三鷹市市民協働センターです。時間は、13時から17を予定しています。


三鷹市市民共動センター

〒181-0013 東京都三鷹市下連雀4丁目17−23
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posted by セリブン at 09:17| Comment(0) | 月例会

2022年06月14日

【沼津市芹沢光治良記念館】企画展「光治良の欧州体験―『孤絶』『離愁』と『巴里に死す』―」(第1回)を開催します(お知らせ)

皆様へ

 

 平素より大変お世話になっております。

さて、当館では、明日615より企画展「光治良の欧州体験―『孤絶』『離愁』と『巴里に死す』―」(第1回)を開催します。

本展示では、芹沢光治良のフランス留学時代を、その時期を基に創作した作品を通して、全2回に分けて紹介します。

1回展示では、昨年に復刊された『孤絶』を、本展示で初公開となる芹沢光治良の書簡などの資料を通して特集します。

つきましては、ぜひともご来館ならびにご鑑賞賜りますようお願い申し上げます。

 

会期:令和4615日(水)〜令和41130日(水)

場所:沼津市芹沢光治良記念館1階展示室(沼津市我入道蔓陀ケ原517-1

入館料:大人100円 小人50円(市内小中学生は無料)

休館日:月曜日(祝日を除く)、祝日の翌日(土日祝日を除く)

 

その他の詳細はホームページも併せてご覧ください。

https://www.city.numazu.shizuoka.jp/kurashi/shisetsu/serizawa

 

今後とも変わらぬご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 

沼津市芹沢光治良記念館

055-932-0255

kojiro@city.numazu.lg.jp


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posted by セリブン at 15:52| Comment(0) | 沼津市芹沢光治良記念館