seri1.jpg unmei6.jpg 芹沢光治良文学愛好会

2020年02月15日

2020年2月16日(日)月例会

2020年(令和2年)2月
   通信NO。511
2月だより
 お元気ですか一暖冬が続いていましたが、けさ6日は東京では初氷を観測しました。平年より51日遅く、東京の初氷
は大正8年の統計開始以来、最も遅い記録でしたが、その影響でしょうか。我が家の裏庭の白梅が先月末頃から開花を
始め今日現在5部咲程度になっています。ところで中国の武漢で発生した新型コロナウイルス感染症は、南米やアフリカ
を除き現在世界的に猛威を振るっていますが、死者も増えており、これからどのような状況になるのでしょうか心配です。
『人間の運命』の第三巻「愛」(新潮社版)に次郎が一高生(大正7年)であった当時に流行した「スペインかぜ」の状況がリ
アルにそして切なく語られています。心友の大塚誠とその妹であるみほ子が「スペインかぜ」に罹患します。大塚は生還し
ますが、病室でのみほ子の死について、長文になりますが抜き書きします。「讃美歌をうたって、ママの好きだった285番
を。沼野さんもいっしょにうたって下さるわ、あたしも合唱しますから‥‥。夫人は涙をおさえながら、囁くように「主よみても
てひかせたまえ」をうたいはじめた。婚約者もみほ子の手を握ったまま、顔をふせて、悲しい声でそれに和した。次郎は意
識しないで本能的に、爪先立ってしずかにドアの方に後退し、そっと廊下へ出た。悲しい調和に自分が邪魔のような気が
したのだ。廊下の長椅子にかけて両手で顔をおおった。涙がこみあげてならなかった。その夜みほ子は肺炎で亡くなった。
(略)次郎は久しぶりに信仰について考えさせられた。」20代の頃この部分を読み、次郎と同じくその清らかさに自然に涙
がこぼれたことが忘れられない。因みに当時の日本における死者数(大正7〜9年)は、108,428人(出典:東京都健康安全
研究センター・年報2005年)となっています。 厳冬ですが、読書会に出席し心を温かくしませんか。お待ちしています。


 第511回 ◯ 芹沢光治良文学愛好会 ◯ ご案内

         口日 時‥‥‥2月16日(日)13:00〜17:00 参加費:500円
         口会場‥‥‥三鷹市市民協働センター 第2会議室(2F)
           ●東京都三鷹市下連雀4−7ー23 TEL:0422-46-0048
           ●当目連絡先:090-2322 5722代表鈴木春雄
           ●アクセス‥・中央線三鷹駅下車南囗から徒歩15分
ロテキスト‥‥・短編小説「わがむすめ」所収:中編/短編小説集『哀愁記』
                  昭和22年7月10日発行石狩書房‥・↓月の送付資料
口司会……池田三省(いけどさんしょう)
  
◇2月の送付資料
 (1)長編小説『麓の景色』スタイル昭和30年9月号スタイル社‥‥‥第9回/全12回
 (2)短編小説「松下の場合」新生活昭和21年7月競(第2巻・第6競)新生活社‥‥‥3月22日(日)のテキスト
 (3)リーフレット@「伊豆文学フェステバル」開催日:2020年3月8日(日)会揚:プラサヴェルデ(沼津市大手町)
           「第23回伊豆文学賞表彰式」‥・14:00〜14:40
           「伊豆文学熟」舞踊披露(解説佐藤三武朗)/特別講演:作家村松友視‥・14:50〜16:00
         A「伊豆文学バスツアー」開催日:2020年3月8日(日)A・Bの2コースあり‥‥‥案内参照
 (4)新聞記事中村朗(館長)「文学講演を終えて」‥‥‥沼津朝日令和元年11月23日(土曜日)
 (5)新聞記事高田博次「不思議な初夢に言よせて」‥‥‥沼津朝目令和2年2月4日(月曜日)
 (6)芹沢光治良/東京朝日新聞・掲載資料(関連記事を含む)・年代順‥‥‥第5回
  @文藝時評(4)小林秀雄「額縁のない畫」‥‥‥朝刊昭和9年且月27日(火曜日)
  A「豆戦艦(6)二月の雑誌]‥‥‥朔刊昭和10年且月17日(土曜日)
  B「ラヂオ週評楽しい気象通報音楽に一段と工夫を望む」‥‥‥朝刊昭和10年4月1日(月曜日)
 【次回は、令和2年3月22日(目)13:00〜17:00です。 テキストは、今月の送付資料の
           短編小説「松下の場合」新生活昭和21年7月読(第2巻・第6競)新生活社の予定です 】

 ダイヤ大正六年「第一高等学校 寄宿舎寮寮生名簿」について
 標記につて、10年程前に古書店にて入手しましたが、詳しく閲覧することもなく過ごしておりました。手帳を横にした大きさで
150頁ほどあり、その目次を拾ってみますと東寮、西寮、北寮、中寮、朶(しだれ)寮、通学生之部、職員住所(教授、助教授、教
師及び嘱託教員、師範、医員、外国講師、寮務員)とあり、本籍地、現住所、名前、出身中学、教室番号等(職員の本籍地及び
教室番号は除く)が明記されています。この名簿による芹沢光治良の現住所は「東京市神田区錦町3-25渡井方」となっていま
す。この住所について、エッセイ『私の初恋』の中で「紫の君」(婦人世界昭和26年5号ロマンス出版社)というタイトルで、芹
沢光治良が寄稿していますが、そこには次のように述べられています。「私の一高の二年生の時であった。(略)私は寄宿寮を
出て通学した。家庭教師として神田の或る家に住みこんだからだった。(略)寮を出て通学するには、病気になるか家庭教師に
なるより他になかった。私は毎日歩いて通学した。その途上で女高師の附属女学校の或る女学生に出会い恋情を寄せていた。
芹沢光治良はこの名簿では、通学生乃部一部二年五組となっている。いつの日かこの住居を確認したいと思います。
事 務  局
芹 沢 光 治 良 文 学 愛 好 会 代 表 鈴 木 春 雄

E-Mail
賛美歌285番 (クリックしてください)

posted by セリブン at 07:46| Comment(0) | 沼津市芹沢光治良記念館