案内通信a@134 2018年10月21日(日)(平成30年)
10月便り −−甘柿を 採りて 嬉しき夕陽かな… 松林庵主人−−
秋が深まりつつありますが、朝夕は肌寒くなりました。季節の変わり目ですので、
体調に留意して下さい。読書の秋でもあります。芹沢文学読書会は23年目の歩みを始
めました。細々とですが芹沢文学を愛読して行きたいと思います。
前回は、随筆を二作品読み語りました。 次回も随筆を読むと案内しましたが、鈴木
吉維さんが評論集『芹沢光治良 救済の文学』(おうふう発行)を刊行しましたので、この単
行本をテキストにして読み語ることになりました。前回に、この本を求めて頂き、お
渡ししました。既に各自でお読みのことと思いますが、読書会でも一緒に語りましょ
う。部分的には読みますが、予め読める方は読んで来て下さい。とりあえず、「第T部
救済の文学」の「第一章 新たな結核文学の樹立」と「第二章 戦時下の文学――『孤
絶』『離愁』『故国』の新たな解釈について」を読み語りたいと思います。 芹沢光治良先生
の留学と結核闘病は、芹沢文学の原点と言えます。闘病の期間に、学者から作家へと
転身しました。文学こそ、生涯の使命として、その後の歩みを始めたのですが、「結核
闘病」は芹沢文学の大きなテーマとなりました。『ブルジョア』『愛と死の書』『巴里に
死す』、そして自伝的な三部作『孤絶』『離愁』『故国』へと発展しました。
11月は第二日曜日に芹沢文学読書会が出来ます。どうぞ、都合をつけて御参加下さい。御無沙汰の方々も、奮ってお出掛け下さい。福岡や沖縄から参加するのは大変ですが、
第134回 ・ 芹 沢 文 学 読 書 会 ✑ ❏ @日時; 11 月 11 日(日)午前10時〜12時〔*原則的には奇数月の第2日曜日午前〕 A会場; 大分県立図書館 研修室 5〔*会場/今後は原則的には研修室5です〕 B内容; 〔T〕芹沢文学に関する話題や情報 10:00〜10:15 am 〔U〕芹沢文学読書会 10:15〜12:00 am 司会担当 小串 信正 ○テキスト 『芹沢光治良 救済の文学』鈴木吉維著おうふう 平成30[2018]年5月 29日発行 「はじめに」、第T部 救済の文学 第一章 新たな結核文学の樹立、第二章 戦 時下の文学―『孤絶』『離愁』『故国』の新たな解釈について。*書き下ろし評論。 8〜64頁。 =次回は、1月13日(日)午前の予定です。昼食の新年会も行います= |
機会があればお出掛け下さい。新しい方も歓迎いたします、お誘い下さい。
◎同封資料 ;新聞記事「作家が見た日本の戦争」=『芹沢光治良戦中戦後日記』から=沼津朝日2018(平成30)年8月19日(日) *勉誠出版から2015年3月23日に出版された日記の1945年の1月から9月までを新聞特集として掲載されたもの。再構成、縮小 ×0.95〔資料提供/沼津芹沢文学愛好会和田安弘氏〕
芹沢文学・大分友の会 ✍
連絡先 : 〒872-1651 大分県国東市
ふ じ |
芹沢文学・大分友の会 平成30(2018)年10月21日(日)
会 報 133 編集・文責 小串 信正
◎平成29(2017)年度 芹沢文学・大分友の会 会計報告(2017.9〜2018.8) ♢
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=会計報告をいたします。御了承下さい。会計責任 小串信正・会計監査 中村輝子=
収入の部 前年度繰越 9,947円 支出の部 切手代 9,680円
会費収入 14,200 文具代 3,052
寄付収入 16,200 コピー代 18,480
40,347 31,212
会計決算 40,347−31,212=9,135円(振替1,260+現金7,875)
【反省点】
@芹沢文学・大分友の会としての芹沢文学読書会を22年間継続しました。地元の会員は9名に
なっています。芹沢文学研究会と兼ねる会員は8名です。読書会への参加者が約5名にまで
減っています。何か工夫して新入会員を増やしていかねばなりません。御意見をお寄せ下さい。
A熱心な会員の篤志の寄付で、年会費を1200円に維持しています。読書会には参加出来ないが、
通信会員として継続してくれている人々もいます。 関係者や記念館などへも会報をお送りして
います。今後も、会報を年6回発行し、読書会を奇数月に年6回継続して行きたいと思います。
○平成30(2018)年度の年会費の納入をお願いします。振替や持参で。
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9月から新年度になりました。年会費の納入をお願いいたします。篤志者の寄付によ
り今年度の年会費も1200円に止めていますので、納入をお願いいたします。同封の郵
便振替の払込取扱票にて納入して下さい。寄付も受入れますが、無理をされないように。
芹沢文学研究会の会員の方で、芹沢文学・大分友の会にも入会いただいている方々
にも会員の継続をお願いいたします。2年分を振込まれることも受入れます。
☆第133 回・芹沢文学読書会の報告於 大分県立図書館・研修室5 ♩ ♪ ♫ ♬
第133回・芹沢文学読書会を9月9日(日)の午前10時から大分県立図書館の研修
室5で行いました。読書会として、随筆の2作品@「喪服を着た貴婦人」、A「C伯爵
夫人はどうしているか」を読み語りました。昭和54年に、Aの方が先に書かれました
が、この頃には長編小説『愛の影は長く』を創作していて、季刊雑誌<ひろば>にも随
筆を連載していたのです。@には、パリ留学中にフランス語の個人的な指導を受けたマ
ッセ姉妹との交流が書かれています。 戦後にパリで二人を探しましたが再会出来ませ
んでした。昭和34年には聖地ルールド巡礼団に参加してパリに戻り、フィガロ紙の会
見記が縁でマッセ姉妹の姪であるマルセル夫妻と親しく交流しました。AのC伯爵夫人
は仏訳された作品の愛読者で、昭和43年に来日してお会いしたオーストリアの貴族[イ
タリアの伯爵と結婚]です。「神に選ばれた精神の同胞」と言える夫人でした。
注文していた鈴木吉維さんの評論集『芹沢光治良 救済の文学』(おうふう発行)が届いた
ので、参加者に求めて頂きました。この評論集をテキストとして読み語りたいという
意見もありましたので、さっそく次回のテキストにすることになりました。 既に各自
でお読みでしょうが、最初の二章を読書会でも読み語りたいと思います。
読書の秋です。都合をつけてお出掛け下さい。御無沙汰の方もお出掛け下さい。