あけましておめでとうございます。全国の芹沢文学ファンの皆様、今年もよろしくお願いします。
早速、大分の読書会から1月11日(日)の読書会の案内がありました。皆さん、奮って参加して下さい。
芹沢文学読書会
案内通信 No75 2008年12月21日
(平成20年)
た
12月便り 」-じっと耐ゆ… 同時不況の 師走かな-
師走に入り、お忙しい日々をお過ごしのことと思います。ガソリンが急騰し、また急落しました。物価を上げ、株価を下げた嵐のようでしたが、
金融危機と同時不況で地球が冷え込んでいます。何故このような事態になったのか、これからどうなっていくのか分からなくて、
弱い者や貧しい人が一段と苦しめられています。日本では円高のために、自動車や家電の会社が窮地になっているのは分かりますが、
いとも簡単に非正規労働者やパートの人々の解雇が行われています。政治と大企業がつくり出した派遣や請負という使い捨ての働かせ方が、
大きな問題となっています。
芹沢先生が最晩年に説いた「世直し」や「大掃除」は、どうなっているのでしょうか?「陽気ぐらし」の世は、やって来るのでしょうか?
今はじっと耐える他はないのだろうかと思う日々です。質素(清貧)に生きたいものです。
「文学の旅・日出」を計画しましたが、参加者が余りに少なかったので、やむなく中止しました。現状では、
文学の旅は難しいように思われます。
前回は、短編小説「茶室住」「去来」の二作品を読み語りました。戦後の実体験による身辺小説と言えます。今回は、随学
「死んだはずの若い日の友が生きていた」「美しい朴の一葉がまた散った」「孤独な老耄樺」の三作を読み語りたいと思います。ジャックの神・
大自然。今回は正月で、読書会の後に新年会を持ちたいと思います。どうぞ気楽に御参加下さい。また、新しい方もお誘い下さい、歓迎します。
第75回・芹沢文学読書会
①日時;1 月 11日 日 〔*原則的には奇数月の第2日曜日〕
②会場;大分県立図書館 研修室No4 10:00~12:00AM
③内容;〔1〕芹沢光治良先生のお話(カセットテープ)10:00~10:20
○1982年11月21日に東中野地域センターで行われた芹沢文学愛好会の文芸講演会 「神について」芹沢光治良先生のお話。
再視聴です。
〔2〕芹沢文学読書会 10:20~12:00 担当司会 小串信正
○テキスト;随学「死んだはずの若い日の友が生きていた」「美しい朴の一葉がまた 散った」「孤独な老毛樺」の三作。
初出;昭和55年秋季~昭和56年春季の季刊雑誌<ひろば87~89>に発表。
刊行;随想集『こころの波』(昭和57年10月15日新潮社発行)に収録。
再版;『芹沢光治良文学館12』(平成9年8月10日新潮社発行)に再録。
402~415真。*この巻は、随想録などを収録したもの。注文で入手可。
*当日は部分時に選んで読みますが、出来れば通して一度読んで来て下さい。
=:次回は、3月8日(原則的には第2日曜日です)の予定です。=
◎同封資料;①随学「無題」芹沢光治良 昭和22年6月20日発行・雑誌<文学界>
復刊銃「六號雑記」31頁。②評論「作品月評」芹沢光治良 昭和26年6月号雑誌
<文学界>65~67頁。*芹沢光治良は文学界同人として新興芸術派に属していました。 この二文は戦後すぐに執学。(資料提供;
「森次郎文庫」主人鈴木春雄氏〕
芹沢文学・大分友の会 *問合わせなどは土・日喝日に
連絡先:〒870-0171大分市法勝台3丁目8番2号 小串信正方
メールでご連絡下さい。
芹沢文学・大分友の会
会 報 No74
ふ じ
2008(平成20)年12月21日
文 責 小 串 信 正
☆第74回・芹沢文学読書会の報告 #♭J&
11月16日(日)の午前10時から県立図書館の研修室No4で第74回の「芹沢文学読書会」を開きました。芹沢文学に関する録音テープは、
聴けませんでした。
企画した「文学の旅・日出」も参加者か少なく、やむなく中止しました。中々、文学の旅も難しくなったとも思われます。
11月20日に行われる日出町読書グループ連絡会の文学講演「良識派の作家=野上弥生子と芹沢光治良=」を小串がすると、
そのレジメを回覧しました。静岡の勝呂秦桜美林大学准教授著『評伝 芹沢光治良』(翰林書房発行)の実物を回覧して、必要な人を聞き、私
(小串)の予備も含めて5部を出版社に直接注文することになりました。3月にテキストとして読み語りたいと思います。この評伝は、
個人で発行する文芸誌<奏>に平成14年6月から平成18年10月までの十回の連載に補訂と加筆などをして、
単行本として出版されたものです。評伝として芹沢光治良の生涯を編年的に作品も含めて論評しています。
このような評伝が書かれるくらいに芹沢文学の研究が深められ来たのだと思われます。
芹沢光治良や芹沢文学の入門書としても読むことが出来ます。会員に購入精読することをお勧めします。
今回は、二つの短編小説「茶室住」「去来」を読み語りました。
戦後すぐに中軽井沢の山荘から家族で上京した時の体験が身辺小説として書かれたもので、二作品とも昭和24年4月に発表されました。
「茶室住」は雑誌<人間>、「去来」は雑誌<新潮>に発表されましたが、内容的には連作と言えます。芹沢氏と思われる作家持岡は、
家主の中尾男爵との契約が守られず、フランス人レスカ氏が出ていかないので、妻B子や四人の娘を連れて上京しました。やむなく、
茶室に住むことになり、卓袱台で創作を始めます。長女はガラージでピアノの練習をします。やっと三宿の家に引っ越します。
末弟の清が瀬戸や野口と訪ねてきて、総選挙に立候補するように求められたりもします。戦後の世相が書き込まれています。
深刻なテーマではなく、写生的な作品ですが、最後に東京帝大の学生で復員した清から神について問い掛けられます。この二作は、短編集
『戯に恋はすまじ』(昭和23年10月5日丹頂書房発行)に収録出版されました。テキストとしては、新潮社版『芹沢光治良文学館10』
を使いました。
次回は、随筆の三作品を読み語りたいと思います。気楽にお出掛け下さい。
◎平成21(2009)年の「新年会」を行しいます =自由参加=
1月11日の読書会のあとに、恒例の「新年会」を行いたいと思います。希望者で昼食を共にするもので、
会費は2000円以内を予定していますが、店は予約していません。当日、参加者の希望などを聞いて決めたいと思います。
時間は午後1時~3時。
☆平成20(2008)年度の年会費が未納の方は納入をお願いします。
前回の読書会で会費や寄付をいただいた方もいますし、前年度に今年度の会費を納入されている方もいますが、未納の方は、
年会費1200円を先に同封の払込用紙にて振り込み下さい。寄付も受け入れます。なお、退会を希望される方は衝一報下さい。
☆<芹沢文学案内No38>芹沢文学館
芹沢文学館は、昭和45(1970)年5月に財団法人芹沢・井上文学館によって設立され
ました。作家芹沢光治良氏の個人文学館として生地我入道(現沼津市)の海浜に建設され、自筆原稿、遺品、
単行本など多くの展示がされて来ました。文学館友の会も発会し読書会なども持たれて来ました。
平成8年には生誕百年として全面改修もされました。しかし、財団法人の運営が限界となり、沼津市に委譲されることになりました。
リニューアルして、来年の4月に開館されます。これからは、沼津市立芹沢文学館となりますが、
市外にも開かれた文学館としての発展を期待しています。