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明治の時代2

『人間の運命』に出てくる様々な登場人物が事実とどういう関係にあるか、興味を持ってしまうのは、しかたがないことですね。 「東京の人」というのが、老夫婦だというのは、漁民の警戒心を解いてしまうのですね。

芹沢先生はさらにこう書かれています。

 私の説明に半信半疑で、すぐに船頭の家に行って、「東京の人」に会うからとて、私に同行を求めた。、「東京の人」は半月前ばかりに、 東京へ引き上げたあとだった。

 しかし、「東京の人」に騙され、「東京の人」をもうけさせて、四軒の移住者は犠牲者であることが、 その後の現地からの便りでわかった。その上、救済法もなく、帰国もできなくて、皆諦めて苦しい生活に堪えたようだー

 その後、村でもこの人々のことを忘れたようだが、私は何十年もたって、親しいものがブラジルで宗教活動をしているので、 四軒を調べてもらった。三軒の消息はわかったが、みな哀れで、故郷の人々に伝えられない。

 それにしても、あの「東京の人」は、今や地獄にでも陥(お)ちているのではなかろうか。

 

 明治に生まれた人達は、貧しさを逃れるため、志を持って困難に立ち向かっていきます。テレビなどでは、 うまく成功した例の報告がありますが、実際は、「東京の人」に騙されて酷いめにあった人がいることを忘れてはいけません。

 

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2007年12月30日 07:13に投稿されたエントリーのページです。

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