あけましておめでとうございます
新しい年を迎えました。今年もどうぞよろし
くお願いたします。
お知らせです
1)昨年末に、芹沢先生の「狭き門より」が再刊行されました。芹沢先生の本がこうして装いも新たにして出版されます事は、読者にとって嬉しい限りです。
2)沼津市芹沢光治良記念館では、企画展「光治良思い出の風景~ 富士山に怒鳴られた~」が開催されています (令和8年5月31日まで)。
3) 名古屋芹沢文学読書会の皆様のご尽力をい
ただき、今年も陽気の良い時期に集いを持ちたいと思います。決まり次第連絡い
たします。
昨年11月9日、名古屋芹沢文学読書会に鈴木吉維(よしつな)先生が出席してくださり、神シリーズについてお話しくださいました。聴講された沢田様に、その時のことお願いして書いていただました。
鈴木先生の(神シリーズ)講義を聴いて
沢田昭人(豊田市)
先月(十一月)、芹沢文学の研究者である鈴木吉維先生の名古屋芹沢文学読書会への来訪があり、神シリーズについての講義を受ける機会がありました。
先生の講義形式は通常と異なっていて、講師が一方的に解説するのではなく、質問を投げかけ、受講者にその問題について考えさせ、講師と受講生との間で討論をしていくという形のものでした。
そこで質問というのが三つあって、
(一)神を信じているか?
(二) ジャックは実在の人物か?
(三) 神シリーズは事実か
虚構か?
(一)については、神を信じる人もいればそうでない人もいる。
芹沢先生は神を信じ切っている。そのよう
な人の作品を私たちはどう受け止めるべきか。
私は個人的体験から何か不思議な正体のわからない、大きな力によって守られていると感じることができますが、漠然としていて神を信じるに至っていません。
(二)については、芹沢先生はご自分を実証主義者だと言われています。つまり、何らかの根拠
がない限り、ある事象や現象を信じないとい
う立場をとられています。
だから神や神秘的な事柄についてどのよう
に認識したら良いかと言うことで、宗教と科
学について深い洞察力を持った人物を登場させて、より深く宗教を理解しようとしたので
はないかと思います。
(三)については、芹沢先生は、神シリーズは全て親神様の指示に従って
書いたと言われています。私たちは、神シリーズを聖書のように読んでいけば良いのでは
ないかと考えました。
芹沢先生は、ご自分の長い人生経験を通して、社会の底辺で苦しんで生きている人々
に対して、救いの手を差し伸べるのではなく、彼らと寄り添い、苦しみや楽しみを分かち合って、さらに彼らの生活をより豊かなものにしようと努力されてきた方だと思います。だからこそ、神シリーズは神の立場に立って、多くの
人々のために、尽くしたいと思われたのではないかと思います。
こうして書いたことが正解なのか、どうかわかりませんが、文学では科学と異なって、正解が立った一つではないと思います。
考えれば考えるほど、いろいろな答えが出てくるように思います。
このような機会を与えてくださった鈴木先生に感謝の意を表したいと思います。